多数決の原理 その2

少数意見であっても、その意見は尊重されなければなりません。

どうして、その人たちがみんなと異なる意見を出すのか、その理由や背景を理解する必要があります。

そして、できる限りその人たちに寄り添った、決定を下すべきでしょう。

意見を述べる者の数が、多かろうと少なかろうと、互いに相手に対する、思いやりの気持ちを持つ必要があるのです。

自分たちのことばかり主張して、他の考えの者たちなんか、どうなったって知るものか、という姿勢がトラブルを引き起こすのです。

決断を下す前に、できるだけみんなの気持ちをくみ取る努力をすること。

決断を下したあとも、その決断に賛成しなかった人たちの状況を、こまめに確かめながら適切なフォローをしてあげること。

必要があれば、一度は下した決定も、途中で変更する柔軟性を持つこと。

どうしても多数決で決めなければならない時には、これらの心構えを肝に銘じておくことが大切です。

そして、子供のうちから、そのことを知っておかねばなりません。

多数決とは、少数意見の人に、あきらめさせる手法ではないのです。

何かを決める時に、多数決が必要な場面はあるでしょう。

しかし、それは絶対的なものではなく、取り敢えずの決定に過ぎません。

そこには思いやりの精神が求められますし、何がみんなにとって本当にいいことなのかを、誰もが常に考え続けなければなりません。

その姿勢があれば、他の人と違う意見を持つ者も、あきらめることなく自分の意見を述べられるようになるでしょう。

たとえ自分の意見と違う採択がされたとしても、それがうまくいかなければ、決定は変更されるとわかっていれば、失望することもありません。

多数決が民主的な手法だと信じている人もいるでしょうが、それは間違いです。

互いを思いやる気持ちなくして、民主的とは言えません。

お互いを思いやりながら、最適な方法をみんなで選択する姿勢こそが、民主的と言えるのです。

それこそが、どんな勉強よりも優先して、子供たちに伝えるべきことだと思います。