変わる世の中
今、日本はオリンピックとコロナの問題で、大混乱と言えるでしょう。
混乱の原因は、国民の意思が統一されていないことにあります。
大変な状況が差し迫っていても、それを受け止める覚悟が、国民全体にあれば、不安はあったとしても、今のような混乱にはならないでしょう。
では何故、意思統一がなされないのでしょうか。
一人一人が何をどう考えても自由ですから、基本的には、それぞれの意思はバラバラです。
また今の日本は、政府が国民に思想を、強要することはできません。
普段から政府に反発を覚えている人は、状況に関係なく、常に逆らおうとするでしょう。
別に反発しているわけでなくても、いろんなことに無関心であれば、やはり周囲の状況にかかわらず、自分の好きなようにすると思います。
そういう人々を強制的ではなく、一つの気持ちになってもらうためには、どうすればいいのでしょうか。
今回のように、コロナが広がったからとか、オリンピックがあるからとか、というような、特別な事情があった時に、慌てて意思統一をしようとしても、それは無理でしょう。
自由意志に基づいて、みんなが同じ気持ちを持つためには、それぞれが他の人たちを思いやる気持ちを、持つような教育と環境を、整えておく必要があります。
いわゆるお勉強ではなく、全ての基本として、他の人を思いやることを、様々な場で教えるようにしないといけません。
そのためには、大人が常にお手本となるよう、心掛けねばならないでしょう。
そうすることで、多くの人が自然な気持ちで、他の人のことを考えるようになります。
そんな下地があれば、今回のような状況が起こった時にも、誰もが慌てることなく、冷静に正しい行動を取ることができます。
もちろん、政府の人たちも、自分たちの立場を守るだけの動きは、見せなくなります。
都合の悪いことを隠したり、人の意見に耳を貸さなかったり、ということはありません。
政府は国民の意思を代表したものとなり、常にみんなが納得するような、動きを見せるでしょう。
でも、現実にはそうはなりません。
それは、今述べたような教育がなされないからです。
何故、教育しないのか。
それは、そんな教育をすると、困る人たちがいるからです。
しかも、そういう人たちは、世の中を動かす力を持っています。
つまり、自分の都合のいいように、世の中を動かしたい人たちが、今の状況を生み出したと言えるのです。
これまで国民は沈黙を貫いて、あきらめ気分でそういう人たちの指示に、従って来ました。
でも、今の状況では、もう黙っていられないと思う人が、増えていると思います。
また、誰かの指示を待つのではなく、自らの考えで動き出す人も、増えています。
一度失われた信頼を、政府が取り戻すことは、むずかしいでしょう。
人生の主権を取り戻した人たちが、再びそれを他人に委ねることもありません。
この世の中の動きは、もはや後戻りができない動きです。
同様の動きが、世界中で起こっているのが、テレビやインターネットの情報を調べると、わかると思います。
以前の世の中に戻したいと願う人もいるでしょうが、それは有り得ないでしょう。
世の中が、どの方向へ向かっているのかを見極めて、それに従った暮らしを求めることが、今の不安な状況を、解決する唯一の方策です。
自らが世の中の変化の一部になるわけです。
大波に翻弄されるのではなく、大波の上でサーフィンをするような感じですね。
大波が運んでくれる所には、これまでとは全く違う世界が、広がっているでしょう。
それは確実なことですから、安心してサーフィンを楽しめばいいと思います。