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分離思考 その1

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私たちは、自分と他のものを区別する、習慣があります。

その基本となっているのは、自分という概念です。

私たちは、自分の体とそうでないものは、明らかに別のものだと、認識しやすい状況にあります。

それに拍車をかけるのが、何でも細かく分けて分類したがる、学者たちの権威です。

私たちは、ちょっと難しいと思われることに対しては、すぐに専門家と呼ばれる人たちに、全てを任せてしまいます。

自分で感じ、自分で考え、自分で理解するということを、やらないのです。

だけど、よく考えてみて下さい。

私たちは、地球や地球で見られる、様々な存在とは、別個に生まれたわけではありません。

人類の誕生には、地球の誕生や歴史、他の存在たちの誕生や歴史が、大きく関わっています。

決して、切り離して考えることはできません。

地球が誕生し、今の状態に成長する過程で、私たちも他の存在たちも、地球から生まれ出たのです。

それなのに、自分たちは人間で、他の存在とは違うと考えたり、自分たちと地球を別個に見てしまうのです。

自らを、全体から分離してしまうのですね。

それは、体の一部である、目玉や口、手足や内臓たちが、自分勝手に活動しようとするのと、同じことです。

実際、そのような振る舞いを見せる細胞がありますよね。
癌細胞です。

様々な細胞たちは、見かけや働きが違っていても、体という全体を維持するために、存在しています。

しかし、それとは違い、癌細胞は全体から分離し、浮いた状態になっています。

自らの役割を見出せないまま、他の細胞たちの所へ行って、そこの状態を無茶苦茶にします。

中にはホルモン物質を出して、遠く離れている細胞にも、悪影響を及ぼすものもいます。

これはまさに、今の地球における、人間の姿ではないでしょうか。

本来、人間には地球上における、何等かの役割があったはずです。

それが今では、地球は人間のためにあると考え、好き勝手にやりたい放題です。

その結果、地球温暖化の問題が出て来たり、多くの生物の絶滅という状況が、生まれているのです。

どんな生き物にも、あるいはどんな存在にも、それなりの役割があるはずです。

それは体の様々な細胞が、役割を持っているのと同じことです。

癌細胞が増殖を続けると、最後にどうなるのかは、誰でもわかると思います。

その人は死んでしまいます。

でも、癌細胞を駆除、あるいは正常化できる方法があれば、その人は助かります。

地球は人間よりも、遥かに大きく力のある存在です。

人間が口先だけの、地球に優しい環境作りをしなくても、地球は自らを浄化する力があります。

ただ、その浄化というものが、癌細胞である人間に取っては、一大事なので、今頃慌てているわけです。

そんな状況においても、本気で地球のことを考える人は、それほど多くないでしょう。

ほとんどの企業は、利益を上げることにばかり、着目しています。

地球に優しいと言えば、お客が増えると考えている企業も、多いでしょう。

でも、そろそろ本気で考え、経済中心の思考から外れて、生命としての立場から、物事を理解するべきだと思います。

本当は国の教育で、地球と人間は一つなのだと、教えてくれればいいのですが、それは現状ではむずかしいことです。

では、どうすればいいのかと言いますと、個人レベルで考えるしかありません。

それは、コロナ騒ぎを見ていても、明らかでしょう。

結局は、政府や企業などを当てにしていても、本当の解決には至らないのです。

自分たちで考えて、行動するしかありません。

人間として生きるということ、つまり人生全体を、これまでとは違った視点で考えるのです。

癌になった人が助かるためには、全ての癌細胞を駆除するか、あるいは正常化するしかありません。

地球が自らを浄化するのも、それと同じことだと思います。

人間であることの意味を理解する者は、地球の浄化を生き延びることができるでしょう。

しかし、理解できない者は、死に絶えるような気がします。