創造するということ その3
引き寄せの法則という言葉を、聞いたことがあるでしょうか。
自分が意識を合わせていることが、現実に引き寄せられるというものです。
きっと悪いことが起こると考えていると、実際に悪いことが起こり、楽しいことだけ考えていると、楽しいことが起こるというようなものです。
お金の心配ばかりしていると、いつまで経っても、お金のやりくりに苦労します。
お金がないなら、ないなりに、今できることに夢中になる。
そんな人は、お金のやりくりに振り回されません。
自分なんか、誰にも相手にしてもらえないと考えていると、ずっと独りぼっちの状態が続きます。
自分に自信を持って、暮らしていれば、自然と人は集まって来ます。
他にもいろいろあるでしょうが、こんな風に、自分の意識状態が、体験する世界を引き寄せるというわけです。
そうは言っても、引き寄せの法則が、本当にあるのかどうか、半信半疑になるでしょう。
でも、私たちも含めて、全てがエネルギーだという視点で見て下さい。
私たちは意思のあるエネルギーで、自らのエネルギー状態を選択し、その状態を強めたり弱めたりできます。
エネルギーの状態を強めるためには、同じ状態のエネルギーを、周囲から集める必要があります。
体を維持したり、強くするためには、それなりの食事を、しっかりと摂らねばならないのと同じ理屈です。
エネルギーとしての自分を維持し、強めるために、同じエネルギーを補充しないといけません。
その結果、ポジティブの意識には、ポジティブなエネルギーが集まり、ネガティブな意識には、ネガティブなエネルギーが集まるのです。
全てをエネルギーとして考えると、引き寄せの法則は、理に適っていると言えるでしょう。
また、中途半端なエネルギー状態だと、ポジティブになったりネガティブになったりと、どっちつかずの状況になると思われます。
大概の人が、この中途半端状態ではないでしょうか。
こんな状況は嫌だ、こんな状況から逃げ出したい、と思っているうちは、嫌なことに気持ちが向いているので、結局は嫌なエネルギーが集まり続ける、ということになるでしょう。
嫌な状況から抜け出すのは、ネガティブなエネルギーをポジティブに変える必要があります。
つまり、そこから抜け出したいと思うのではなく、楽しいことをやりたいと考えるのです。
学校や職場が、自分には合わないと思って、やめる場合があると思います。
そんな時も、こんな所にいられるもんか、と飛び出すのではなく、自分はここじゃなくて、あっちで違うことをやりたい、という感じで出るのがいいでしょう。
それまでいた所から出て行くという点は、同じに見えるかもしれません。
しかし、両者はエネルギー的に、真逆の状態になっているのです。
スタート時点は同じでも、進む方向が真逆になるわけですね。
こんな感じで、次の世界がその人のエネルギーで引き寄せられるのです。
それは、世界を創造するのと、同じ意味です。
引き寄せの法則も、結局は自分で世界を創造している、ということを説明しているのですね。