虹が教えてくれること その5

虹を見ればわかるように、光には七色の光が混在しています。
しかし、プリズムなどで分散されなければ、七色の光が混ざっているとはわかりません。
全部混ざった状態の、白い光があるだけだと思います。
それと同じように、世界には様々な波長が混在していると、考えることができます。
実際、世界のある所では、戦争や飢餓などで苦しむ人がいますが、別の所では、みんなが楽しそうに暮らしています。
同じ地域の中でも、いろんな不安を抱えて生きている人もいれば、何も心配せずに暮らしている人もいるのです。
そして、この状況がこれからもずっと続くと、誰もが考えていることでしょう。
しかし、光がプリズムに当たって、七色の光に分散するように、私たちの世界も、私たちの知らない所で、プリズムのような環境に置かれることが、あるかもしれません。
そうなると、どうなると思いますか。
混在していた七色の光が、それぞれの波長ごとに、分散するのと同じように、私たちの世界も、その波長ごとに分散して行くのです。
それぞれがパラレルワールドになるわけですね。

虹をたとえにしたので、七つに分かれるようなイメージになりましたが、実際はいくつに分かれるかは、わかりません。
いくつに分かれるにしても、自分にとっては、常に世界は連続性を持った、一つの世界として認識するでしょう。
そうであれば、分離した世界のことなど、さっぱりわかりません。
ただ、もしかしたら分離したんじゃないだろうか、と考えたくなることが、あるかもしれませんね。
たとえば、誰のことも信じられず、周りはみんな敵ばかりで、力こそが生きるために必要なものだと、信じ込んでいる人が、いるとしましょう。
一方で、どんな人で合っても、必ず心は通じるものだと疑わず、誰に対しても、愛に満ちた態度で接する人が、いるとします。
この二人は水と油のような存在です。

現在は水と油が混在している状態ですが、世界が波長ごとに分離すると、水と油の人たちは、同じ時空間に存在できなくなるでしょう。
存在できるのは、それぞれの波長に合った時空間だけです。
誰も信じられない人を、Aさんとしましょう。
誰のことも信じている人を、Bさんとします。
世界が分離をしても、AさんもBさんも、そのことを認識することはできません。
でも、お互いに存在する世界は、離れて行くわけです。
これをAさんの視点で見てみますと、Bさんがいなくなってしまうわけです。
幽霊のように、スッと消えてなくなるのであれば、わかりやすいですね。
でも、そうではなく、Aさんが知っているBさんは、病気や事故で亡くなってしまうのかもしれません。
一方、Bさんの視点で見ても、同じ状況になります。
Aさんがいなくなってしまうのですが、スッと消えるのか、病気や事故で亡くなるかの、どちらかでしょう。
スッと消える場合、目の前で消えない限り、その人は行方不明になったと、見られるはずです。
もちろん、どこを探しても見つかりません。
病気や事故で亡くなる場合、その人はこちらの世界から、いなくなるわけですが、もう一方の世界では存在していることになります。
Aさんの世界で、Bさんが亡くなっていなくなったとします。
でも、Bさんの世界では、Bさんは生きています。
亡くなるのは、Aさんの方なのです。
こうなると、どっちが本物のAさん、あるいはBさんなのかと、なるでしょう。
スッと消える方が、わかりやすいはずです。
もし波長の合わない人が、亡くなる形でいなくなるとした場合、問題はその人の自我は、どうなっているのかということでしょう。
私たちは、自分というものを、唯一の存在として認識しています。
しかし、その概念が間違っているのかもしれません。

自分とは何なのか。
潜在意識や無意識という言葉があるように、私たちの意識は、表面的には認識しづらい要素を、秘めています。
その要素こそが、自分というものの核であるわけですが、そこの部分については、一般的には理解も認識もされていないと、言えるでしょう。
でも、本当の自分を認識できたなら、先に述べたような、分離した世界の矛盾も、理解できるかもしれません。
もし世界が分離したら、どうなるのか。
そんなの、あるわけないだろ、と決めつけないで、面白いから考えてみて下さい。
それは自分を探求することでも、あるわけですから。