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虹が教えてくれること その1

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 ※sharonjoy17さんによるPixabayからの画像です。

七色のアーチを作る虹。

きれいですよね。

あの七色の光が、どのように作られているのか、ご存知のことと思います。

空気中にある無数の水滴が、プリズムの役目を果たして、光を七色に分散させているのですね。

ですから、雨上がりの空や、庭に水を撒いた時などに、見ることができます。

通常の光を見た時には、光は白っぽく見えます。

そこに七つの色が、隠されているとは思えません。

ところが、波長ごとに分散されると、虹が出現するのです。

面白いのは、光が七色に分散されるだけではありません。

七色の光が一つに重なることが、できるということです。

これは光の特徴で、同じ所にスポットライトを、いくつも当てたところで、そこで光が盛り上がることはありません。

光は無限に重なることが、できるのです。

 ※無料テクスチャ写真素材LABOさんによる写真ACからの画像です。

光を空間の一部だととらえると、光は空間そのものの振動だと、見ることができます。

振動の違いは、波長あるいは周波数という形で、表現されます。

光が空間の一点を振動させている時、そこには七色の光の振動が、重なっているわけです。

つまり、波長の異なる七色の光の振動が、同じ一点に重なって、存在しているということです。

ところで、私たちがいるこの世界を見てみますと、しっかりとした形や、触感があります。

私たちはそれを物体と呼び、物体を構成しているものを、物質と呼んでいます。

私たちの体も、その物質でできています。

そして、この物質と光が別物であると、私たちは感覚的に理解しています。

物質は手で触れたり、つかんだりできますが、光はそれができません。

ですから、両者は別のもののように受け止めているのです。

しかし、物質は素粒子という、形のないエネルギーで構成されています。

しっかりとした形があるように感じるのは、素粒子が構成している原子の表面が、電気的にマイナスになっているからです。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。

原子と原子が、ある程度以上近づこうとするのを、互いのマイナスが反発し合って、防いでいるのです。

手で何かに触れる時、手の表面の原子のマイナスと、物体の表面の原子のマイナスが、反発し合って、それ以上は近づけない状態にあるわけです。

もしこの電気的な力がなければ、あなたの手は幽霊の手のように、すっと物体の中を抜けてしまい、その物体を持つことも、触れることもできないでしょう。

そうなれば私たちの世界は、つかみどころのない、幻のようになってしまいます。

と言いますか、本当は幻のようなものを、実感があるように構成しているだけなのですね。

実際は私たちの世界そのものも、光と同じエネルギーであり、空間の振動によって、表現されたものなのです。

それは、世界の一部である、私たち自身についても言えることです。

私たちも、光と同じエネルギーであり、かっこいい表現をすれば、私たちは光の化身なのです。

虹が教えてくれているように、空間を振動させる光の中には、異なる波長の光が混在しています。

また、私たちの世界も、空間を振動させるエネルギーにより、表現されたものです。

そして、私たちの世界を構成している空間には、別の振動エネルギーが混在しているかもしれないのです。

いや、混在していると考える方が、自然でしょう。

虹のように、様々な波長の世界が、同じ空間に重なって混在しているのです。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。

ただ、私たちが認識できるのは、この世界の波長だけです。

他の波長の世界を、直接には知覚することはできません。

いわゆるパラレルワールドや、あの世などの世界は、どこか遠くにあるのではなく、私たちの世界と、隣り合わせに存在しているのです。

私たちが、この世界に存在しているのは、私たちの波長が、この世界の波長と同じだからです。

私たちと世界を分離することはできません。

私たちは世界の一部なのです。

ですから、世界の波長と私たちの波長は、同じなのです。

自分一人が、世界と異なる波長を持つことは、できないのです。