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無意識とのつながり その2

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先日、行きつけのカフェで、素敵なショールが、目に留まりました。

青空のような爽やかな青色で、手に取ってみると、生地が厚手で、これから寒くなるのに、肩掛けや膝掛けとして、使えると思いました。

 ※koki yamamotoさんによるPixabayからの画像です。

もちろん、私が使うのではありません。

初めは家内に、どうだろうかと思ったのです。

このショールはカフェを経営している方の、お姉さんの手作りだそうでした。

自分で布を藍染めして、作られたそうです。

一点物で、他では売っていません。

しかし、値段を見ると、結構な値がついていました。

そこで、いったんは席に戻って、買うのを諦めようかと思いました。

それでも、どうしてもそのショールに、目が向いてしまうのです。

普段の私は、着る物には全くの無頓着で、穴が開いている物でも、平気で着る人間です。

ファションには、少しも関心がありません。

家内が服を買う時に、どれが似合うかの判定を、手伝う事はありますが、そうでない時には、衣類への関心は、全然湧かないのです。

それなのに、どうしてこのショールに惹かれてしまうのか、自分でも不思議な気がしていました。

食事をしながら、家内と喋っている間も、心の半分は、棚にある青いショールに、向いていました。

とうとう我慢ができなくなって、私はそのショールを持って、家内に感想を聞いてみました。

別に家内の誕生日ではありませんし、家内は別のショールを持っています。

それでも家内に感想を尋ねてみると、家内はそのショールが、素敵だと言いました。

でも、欲しいかと聞くと、今はいらないという返事。

それなのに、私はそのショールを、諦められませんでした。
気持ちは、ほとんど購入するつもりだったようです。

そこで、ふと思いついたのが、お義母さんにどうだろうか、という事でした。

お義母さんは冷えが原因で、神経痛が出るようでしたので、肩掛けや膝掛けにどうかと思ったのです。

その話をすると、家内は母親はきっと、喜ぶだろうと言いました。

ただ、値段の事を気にしていました。

それでも私は、お義母さんが喜んでくれるならと、購入を決めました。

翌日、家内はそのショールを、お義母さんに届けに行きました。

実は、ショールを買った翌日が、お義母さんの誕生日だったのです。

でも私は、その事を忘れていたので、結果的にショールは、誕生日プレゼントになりました。

 ※Michael SchwarzenbergerさんによるPixabayからの画像です。

家内の話によれば、ショールを目にしたお義母さんは、一目でそのショールが、高価な物だとわかったそうです。

実はお義母さんも、そこのカフェがお気に入りで、前に訪れた時に、この青いショールを見て、素敵だと思ったらしいのです。

でも値段を見て、とても買えないと思って、諦めたそうでした。

だから、そのショールを誕生日プレゼントとして、受け取れたことで、お義母さんはとても喜んでくれたようでした。

私はそのショールが、ずっとそこの棚に置かれてあった事を、その話で初めて知りました。

これまで何度も、そのカフェを訪れていたのに、これまでは一度も、そのショールに惹かれた事はなかったですし、ショールの存在自体に、気がつかなかったのです。

それなのに、その日は店に入った時から、どういうわけか、目がそのショールに、釘付けになっていたのです。

全く不思議な事だと思いました。

きっとあの時、私の無意識がそのショールを購入するようにと、私に囁き続けていたのでしょう。

そして、それに従った結果、思いがけない喜びに、巡り会えたわけです。

ですから、普段から常に、無意識の言葉に耳を傾けていれば、幸せな人生を送れるはずだと、私は思いました。

では、どうすれば無意識に、自分の心をつなぐ事ができるのか。

私はショールに心を惹かれていた時の事を、思い浮かべました。

 ※monicoreさんによるPixabayからの画像です。

あの時の感覚。
それは頭の中の感覚だけでなく、空間の感じも、普段とは違っていたように思います。

恐らく体を包む、気のエネルギーの状態が、いつもと違っていたのでしょう。

とにかく、自分を信じて行動を起こすんだと、体の中からも外からも、後押しされているような感覚です。

その感覚を思い出していると、今も心が無意識と、つながっているような気がします。

無意識とつながった感じがしていると、とても安心な気持ちになります。

今は世界中が、いろんな問題で大変な状態にありますが、そんなものとは無縁の世界に、いるような気になります。

みなさんも、誰かを想う気持ちから、思いがけない喜びにつながった時が、あると思います。

その時の感覚を、ぜひ忘れないようにして下さい。

世の中に不安が一杯あふれていても、あなたの周りには、きっと喜びが広がるでしょう。