体の声を聴こう

体の不調を感じることは、誰でもあります。
体は病気になるためにあるのでは、ありません。
体が本来あるべき姿であるのなら、病気になどなりません。
体に不調を感じるということは、体の本来の働きを、邪魔するものがあるということなのです。
体は、ここが悪いから、こうして欲しいと、言葉で訴えたりはしません。
その代わり、痛いとか、だるいとか、熱があるとか、咳が出るとか、湿疹が出るとか、症状という形で、不調を訴えます。
ところが、大抵の場合、体の声である症状にばかり、気を取られて、体が本当に求めていることには、気がつきません。
症状を抑える薬を飲んで、体を黙らせようとするのです。

具合が悪い時は、じっとしていることが多いので、それが体調を整えるために、プラスに働きます。
でも、それで何とか体調が戻ると、また元の状態に戻って、同じ生活パターンを繰り返すのです。
体にとってよくない環境でも、体も次第に慣れて来て、余程のことでなければ、悲鳴を上げなくなります。
でも、それは体が強くなったわけではありません。
悲鳴を上げなくなっただけのことです。
体がこの次に悲鳴を上げる時には、体のダメージがかなり進んだ状態でしょう。
でも、体が悲鳴を上げずに、がんばっていたから、何がダメージの原因なのかが、わかりません。

何も悪いことはしていないのに、普通に暮らしていただけなのに、どうして自分だけが、こんな病気になってしまうのか。
そんな風に怒りを覚えることでしょう。
でも、原因なく体は病気になったりはしません。
自分の日常生活の中に、本当に体に悪いことはなかったのか、検証してみる必要があるでしょう。
それは、睡眠や運動、食事の問題かもしれませんが、精神的ストレスも、体の機能を大きく損なう原因です。
特別嫌なことがなかったとしても、活き活きした暮らしをしていなければ、それがストレスになっている可能性があります。
心身ともに、活気ある健全な暮らしができているのか。
充実した日々を送れているのか。
何ともないように思っているけど、本当に体は不調を感じていないのか。
少々疲れても、若いから平気だとか、こんなのいつものことだから、という感じで、体の声を聞き逃していると、あとで大変なことになるかもしれません。