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世界について考えよう その5

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 ※Pete LinforthさんによるPixabayからの画像です。

テレビやインターネットの映像は、モニターに映し出されます。

映画館の映画は、スクリーンの上に映し出されます。

では、私たちが眺めている風景は、どこに映し出されているのでしょうか。

脳?
いや、そうではないでしょう。

私たちが風景を眺めている時、脳の視覚領域にある脳細胞たちは、活発に活動しています。

でも、脳の中を覗いても、視覚領域に映像が、映されているわけではありません。

脳細胞が活動する時、その表面に微弱な電流が発生します。

脳細胞から脳細胞へ刺激が伝わることで、微弱な電流の複雑な回線が生じるわけです。

電流の流れが生じると、そこには磁場の変化が生まれます。

恐らく、この磁場の変化によって、脳と心は情報のやり取りを、しているのではないかと、私は考えています。

 ※Pete LinforthさんによるPixabayからの画像です。

それにしても、それは磁場の変化であって、映像そのものではありません。

では、映像はどこに、映し出されるのでしょうか。

それは、脳から情報を得た心の中です。

私たちが風景を眺める時、その映像は自分の心の中に、映し出されているのです。

私たちの心が、世界を眺めるモニターの役割を、果たしているのですね。

視覚情報だけでなく、聴覚や嗅覚、味覚、触覚など、他の感覚も心の中で再生されます。

こうして、私たちが認識する世界は、私たちの心の中に、創り上げられるのです。

世界の中に自分がいるように、私たちは感じていますが、実際は、世界が私たちの中にあるのです。

同様に考えると、体に心あるいは魂が、宿っているように思えるのですが、実際には、心の中に体があるのです。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。