世界について考えよう その5
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テレビやインターネットの映像は、モニターに映し出されます。
映画館の映画は、スクリーンの上に映し出されます。
では、私たちが眺めている風景は、どこに映し出されているのでしょうか。
脳?
いや、そうではないでしょう。
私たちが風景を眺めている時、脳の視覚領域にある脳細胞たちは、活発に活動しています。
でも、脳の中を覗いても、視覚領域に映像が、映されているわけではありません。
脳細胞が活動する時、その表面に微弱な電流が発生します。
脳細胞から脳細胞へ刺激が伝わることで、微弱な電流の複雑な回線が生じるわけです。
電流の流れが生じると、そこには磁場の変化が生まれます。
恐らく、この磁場の変化によって、脳と心は情報のやり取りを、しているのではないかと、私は考えています。
それにしても、それは磁場の変化であって、映像そのものではありません。
では、映像はどこに、映し出されるのでしょうか。
それは、脳から情報を得た心の中です。
私たちが風景を眺める時、その映像は自分の心の中に、映し出されているのです。
私たちの心が、世界を眺めるモニターの役割を、果たしているのですね。
視覚情報だけでなく、聴覚や嗅覚、味覚、触覚など、他の感覚も心の中で再生されます。
こうして、私たちが認識する世界は、私たちの心の中に、創り上げられるのです。
世界の中に自分がいるように、私たちは感じていますが、実際は、世界が私たちの中にあるのです。
同様に考えると、体に心あるいは魂が、宿っているように思えるのですが、実際には、心の中に体があるのです。