美しさに隠された罠

 ※こうまるさんによる写真ACからの画像です。

看護士さんは天使のような人ですね。

こう言われると、嬉しく思う反面、天使のようでなくてはならないと思い、ちょっとつらいでしょう。


お国のために命を捧げる人は英雄だ。

戦争の時に使われる言葉ですが、権力に逆らうことができない立場では、この言葉を受け入れるしかないでしょう。


この子は物分かりがいい、よくできた子だ。

こう褒められた子供は、本当の気持ちを押し殺して、いい子を演じようとします。


人を褒めるのはいいことですが、褒め言葉に何等かの期待を込めるのは、よくないことです。

相手を褒めることで、今後もその相手に、自分に都合よく動いてもらおうと考えるのは、相手を支配しようとするのと同じです。

褒めることで、支配する。
巧妙な支配ですね。

権力者は、強引に相手を支配しようとしますが、自らを正当化するために、美しい言葉や美談を使って、体裁を整えようとするものです。

今話題のオリンピックもそうでしょう。

平和の祭典だとか、四年間がんばった選手の夢だとか、きれいごとを並べますが、その実体はお金と名誉でしょう。

選手の純粋な夢を利用して、多くの権力者や資産家が、さらなる冨を手に入れようとしているだけです。

 ※moritz320さんによるPixabayからの画像です。

純粋にオリンピックをするのであれば、各国持ち回りなどと言わず、オリンピック発祥のギリシャで開催すればいいのです。

その方が、環境は一定に保たれますし、造られた施設にも無駄がありません。
観光以外に産業がないギリシャにとっても、経済を助ける大きな力になるはずです。

開催時間もスポンサーの都合などで決めるのではなく、選手が最も活動しやすい時間帯を選ぶべきでしょう。

本当はいけないことをしたのに、それを美談にして済ませようとするのは、権力者がよくやることです。

ブラック企業が、自らに従う従業員を賛美するのも、これと同じです。

きれいな言葉や美しい話を聞かされた時、それが純粋な思いから出ているものかを、見極める必要があります。

そういうもので、人の心を支配しようという企みが、隠されていないかを確かめなければなりません。

また、純粋な思いから出たものだとしても、その人がどの視点から、物事を見ているのかも、知っておく必要があるでしょう。

 ※Amber ClayさんによるPixabayからの画像です。

戦争の英雄は、相手側から見れば、非道な極悪人に過ぎません。

オリンピック選手の夢が強調されますが、夢があるのは、オリンピック選手だけではないのです。

看護士さんも人間ですし、いい子供も悪戯をしたい気持ちはあるのです。

美しい言葉や美談に酔って、権力者の企みに乗せられたり、涙を流している人たちのことを、忘れてはいけません。