宇宙時間と人間時間 その1

宇宙の年齢は、138億年だそうです。
それに対して、人間の寿命は、ギネス最高記録では、122歳とされています。
現在の一般的な寿命とは言えませんが、計算を簡単にするため、人間の最高寿命が138歳だとしましょう。
すると、人間の最高寿命は、宇宙年齢の1億分の1、と言えますね。
人類の歴史を考えた時、どこからが人類と言えるのかで、その始まりとされる時期は、変わって来ます。
クロマニヨン人など、現代人と同じようなスタイルの祖先を、始まりとするならば、その時期は、およそ 20万年前と言われています。
ネアンデルタール人などの旧人と呼ばれる祖先を、始まりとすると、50~30万年前になるそうです。
原人と呼ばれる祖先では、180万年前が始まりになるようです。
とても大雑把になりますが、ここでも計算のために、人類の始まりを138万年前としてみましょう。
すると、人類の歴史は、宇宙年齢の1万分の1になるわけです。
と言っても、ピンと来ないでしょう。
そこで、宇宙の年齢を138年としてみます。
人間の最高寿命と合わせるのです。
そうすると、人類の歴史は138年の1万分の1ですから、0.0138年、つまり、約5日となります。
人間の最高寿命は、138年の1億分の1ですから、約43秒です。
人間を基準に考えたら、たった43秒で最高寿命を終える知性体がいて、その歴史はほんの5日しか経っていない、ということになります。
誰も気がつかない間に発生し、あっと言う間に進化したと思うと、瞬く間に絶滅してしまうような知性体。
それが宇宙にとっての、人類なのですね。
まるで、夜空に打ち上げられた花火のようです。
そんな花火が一つだけのはずがなく、人類の歴史が始まるよりも、遥か昔から、あちこちで打ち上げられては消えていたのでしょう。
その花火は、今だって打ち上げられていますし、これからも打ち上げられるのです。

ただ、人間が他の花火を知ることは、むずかしいでしょう。
宇宙にとっての、ほんの一瞬の花火である人類。
それを、自分たちは宇宙で特別な存在であるとか、宇宙で唯一の知性体であるなどと、本気で考える人は、どうかしていると思います。
人間の目線で全てを判断するのではなく、宇宙からの目線で、自分たちを見てみるということも必要でしょう。