宇宙時間と人間時間 その2
宇宙から見た場合、人類の歴史なんて、ほんの一瞬の出来事です。
それでも、私たちが存在しているのは事実ですし、私たちにとって人類の歴史は、とても長い時間です。
と言うことは、私たちにはほんの一瞬に思われるような、短い時間の中で、私たちの知らない世界や、知らない歴史が、展開されていたとしても、不思議ではないでしょう。

たとえば、細胞の中では、数え切れないほどの化学反応が、繰り広げられています。
それは細胞が活動を続ける間、続きます。
また、細胞の活動内容によって、化学反応の状態も変化します。
この化学反応を起こしている、一つ一つの分子たちが、それぞれ意識を持っていると、考えて下さい。
細胞の中は、一つの世界であり、一つの宇宙になるわけです。
その中で、様々な分子が存在し、互いに反応し合います。
それは、人間には理解できない、意識のやり取りであり、会話なのかもしれません。

一緒になろうよ。
お前なんか、嫌だよ。
俺の言うことを聞け。
こんなの、壊してしまえ。
そんなやり取りが行われているとすると、面白いと思いませんか。
人間の体の中に、無数の世界があり、それぞれの世界の中で、いくつもの文明が現れたり崩壊したりを、繰り返すのです。
人間がそれを察知することはありませんし、向こうが自分たちが人間の一部であるとは、思いもしないでしょう。
あるいは、私たちの意識の中に、様々な思いがありますよね。
素敵なことを考えたり、悪いことを考えたり。
そのそれぞれの思いが、実は世界の一つをのぞいているのだとすると、私たちの意識の中に、無数の世界が存在しているわけです。

でも、宇宙全体を一つの意識だとすると、私たちはその一部であるわけですから、私たちの中に、小さな世界があったとしても、不思議ではないでしょう。
それらの世界の長い時間は、私たちにとっては、ほんのわずかな時です。
私たちは自分を中心に考えがちですから、意識というものも、今の自分を基準にしています。
でも、いろんな意識があるのだと考えれば、想像力が増します。
また、自分というものを考える時に、これまでとは違う視点で、自分を見ることができると思います。
自分を見る視点が変わると、いろんな悩みが、悩みでなくなるかもしれません。
何かで悩んでいる人は、いろんな意識をイメージしてみるといいと思います。
きっと、助けになってくれるでしょう。