心と体 その2
心と体つながりを示す、体調不良は他にもあります。
精神的な支えがなく、何となく生きている人は、姿勢や歩き方が悪いかもしれません。
活き活きしている人は、姿勢がしゃんとしているものです。
姿勢が悪い人は、自分の何気ない精神状態を、さほど意識していないのでしょう。
でも、自分を支える骨の歪みや、筋力の低下という形で、その精神状態を体が表現しているように思います。
自分なりに目的を持って暮らすようになると、姿勢も自然によくなって来るかもしれません。
細胞はそれぞれが何らかの役割を持っていて、その役割に応じた形に、成長して行きます。
癌細胞というのは、役割がわからなくなった細胞が、持つべき形を持たないまま、増殖して行きます。
通常の細胞は、必要なだけ増殖して数を増やしますが、増える必要がなくなると増殖は止まります。
しかし、癌細胞は役割がわからないので、いつ増殖をとめればいいのか、わからない状態なのです。
体の中にある免疫細胞は、このような癌細胞を見つけると、不具合のある細胞として処理します。
癌細胞が増殖して、癌という病気になるというのは、癌細胞の増殖の勢いが、免疫細胞の攻撃をしのぐほど強いのか、癌細胞を抑える免疫の働きが、落ちているかのどちらかです。
いずれにしても、それが意味するところは、本来の体の形態や機能を、維持できないということです。
これを心に置き換えてみると、普通に暮らしているはずの人でも、本来のその人の心が、活き活き出来る状態には、ないのかもしれません。
好きでしていたはずのことが、いつのまにか義務的になっていたり、そもそも生きるために、好きなことすら我慢する。
そんな状態は、自分を殺しているのと同じです。
本当の役割を見い出せず、維持するべき、本来の自分の姿も、わからなくなっているという状態が、体のエネルギーに反映されている可能性は、あると思います。
心臓はハートと言われ、愛や感情と深い関わりがあるように、理解されています。
愛や感情に問題があると、胸が締めつけられるように感じるのは、そのせいでしょう。
心臓の役割は、全身に血液を送り出すことです。
心臓が愛とつながりがあるのであれば、エネルギー的な心臓の役割は、愛のエネルギーを全身に、送ることなのかもしれません。
だとすれば、いつもイライラしていて、心臓の発作を起こすような人は、自分の中に愛のエネルギーを、うまく送り出せない状態に、あるのかもしれません。
心臓発作は、命に関わる一大事です。
でも、もし自分の心が、愛を受け取れない状態にあったのだとすると、これは体の命以上に、一大事でしょう。
死んでしまえば、それでおしまいという考えであれば、やはり体が何より一番大切ということになるでしょう。
しかし、死んでもおしまいでなければ、心の状態こそが、一番大切なのだと思います。