健康になるために
健康になるために、あなたは何かをしていますか。
ダイエット?
ジョギングですか?
それともウォーキング?
その一方で、あなたは不健康になることを、やっていないでしょうか。
たとえば、喫煙や深酒、睡眠不足、スマホやパソコンゲームのやり過ぎ、偏った食事。
あるいは、ストレスのため込み、不安や心配ばかり思い浮かべる、人生をあきらめる。
こういう事をしながら、ダイエットやジョギングを行ったところで、その効果は限定的です。
場合によっては、全然効果が見られないかも知れません。
健康になりたいのであれば、健康にいい事をするのも大事ですが、その前に悪い事をやめないといけません。
しかし、健康に悪い事を続けるのには、その人なりの理由があるはずです。
その理由を無視したまま、これは健康に悪いからやめましょう、と言われたところで、その実行はむずかしいでしょう。
いけない事だと知りながら、そこにどんどんはまって行くのは、大抵の場合、何らかのストレスを抱えていたり、解決できない問題に、途方に暮れているのだと思います。
つまり、現実逃避ですね。
嫌なことを考えずに済むように、何かに没頭してしまうのです。
それは、ある意味、自分の状態を維持するための、バランスを取ろうとしているのです。
本当の問題を解決しないまま、悪癖だけを正そうとすると、他の悪癖が出て来るか、大きなトラブルを起こすでしょう。
本人にとっては、身体の健康よりも、心の安定の方が、大切なのです。
誰かの悪癖を正そうと思うのであれば、その人が抱えている問題に、目を向けてあげる必要があります。
自分の悪癖を正そうと決意するのであれば、自分が抱えた問題から目をそらさず、正面から向き合わねばなりません。
話が変わって、健康にいいことをやろうと決めても、長続きしないのではありませんか。
いいことがわかっているのに、どうして続かないのでしょうか。
その理由は、つまらないからです。
本当ならやりたくない事を、健康にいいからという理由で、無理矢理続けようとするから、いずれは嫌になって、続かなくなるのです。
では、どうすればいいでしょうか。
それは、つまらないことを、楽しいことに変えればいいのです。
人間は健康になるために、生きているのではありません。
健康は結果であり、活き活きと暮らしていれば、自然と健康になるものなのです。
それを健康を目的にしてしまうから、つまらなくなって、やめてしまうのです。
~してはいけない。
~しなければならない。
こういう考え方はネガティブですから、面白くありません。
たとえば、ダイエットの場合、たくさん食べることよりも、本当に美味しい物を、時間をかけて食べるという、習慣を楽しむのがいいのです。
食事の時間を、食べるだけの時間だとは考えず、会話や景色、風情などを楽しむ時間だと考えましょう。
また、食事以外の楽しみを、見つけることも大切です。
食べることしか楽しみがなければ、食べることでストレスを、解消しようとするでしょう。
それに、楽しみを追求しようとすると、どうしても食事の回数や、食事量が増えて来ます。
食べる事以外に価値を見つけると、楽しみは分散されます。
その分、食事の楽しみも、量より質を求めるようになるでしょう。
ソースや調味料の味ではなく、素材の味を楽しめるようになります。
そうすると結果として、食べないようにするダイエットではなく、食べたい物は食べながらのダイエットになるのです。
ダイエットは目的ではなく、結果なのです。
ジョギングやウォーキングについても、同じです。
健康のために、走ったり歩いたりするのは、とても疲れます。
でも、走ることや歩くことそのものに、楽しみを見つけたならば、疲れを忘れてしまうでしょう。
同時に、健康のために始めたことも、忘れてしまいます。
身体を動かすことが気持ちいいとか、外の空気を吸う事や、景色を眺めることが楽しいなどと、感じられるようになれば、運動自体が楽しくなります。
健康になるのは、やはり結果です。
人生は楽しさを、求めるものなのです。
そこを理解していないと、本当に健康な人生は、送れなくなるでしょう。