求められる対策とは2
困った人を助けたい。
その気持ちがあれば、そこに新たな仕事、新たな産業が生まれます。
これまでは、誰かの笑顔を見たいと言うより、お金をたくさん稼ぎたい、という考えの上に立った仕事が、多かったのではないかと思います。
その結果が、今の状況につながっているのだと、私は考えています。
世の中が大変な今こそ、社会はお金を稼ぐことに、主眼を置くのではなく、人々に喜びを与えることにこそ、着目しないといけません。
喜びは、世の中から求められています。
誰かを喜ばせたい、という思いで始めた仕事は、必ず成功へつながると思います。
初めは、赤ん坊が産声をあげたような、小さく弱々しいものかも知れません。
しかし利用者から、多くの感謝の声が出て来ると、事業は拡大を迫られるようになります。
大きくするつもりがなくても、そうなるよう求められるのです。
また、これまでなかったような楽しい遊びや、ゲームなど、人々の心を楽しませ、和ませるようなものも、いいと思います。
人を傷つけたり、自分だけがいい思いをする、という趣旨のものではなく、参加して幸せな気持ちになれるような、人と人をつなげるようなものが、求められるでしょう。
地球温暖化への対策も、考えねばなりませんが、それに関する研究や仕事も、もっと増えて行くでしょう。
自然環境への取り込みを、人々に広げて行く、仕事も大切です。
元々ロボット好きな、国民性の日本ですから、ロボット関係の仕事も、大いに期待されていると思います。
地方の過疎地の活性化と、食料自給率を上げることを、共に考えるのもいいですね。
もっと都会の人が、農業へ参入できるよう、具体的かつ強力に、働きかけて行くべきでしょう。
今の状況下でも、必要な仕事は、たくさんあります。
優秀な人材も、たくさんいると思います。
両者のマッチングを上手くすれば、社会は活気づくでしょう。
また、以前よりもいい社会になると思います。
子供たちにも、受験勉強ばかりさせてはいけません。
どうすれば、人を喜ばせることができるのか、アイデアを出して実践する、という経験を、学校でさせてみるといいでしょう。
子供は大人よりも考え方が、新鮮で柔軟です。
大人が考えつかないようなことを、さらりと思いつきます。
それに、人を喜ばせるということを学べば、いじめ問題もなくなるでしょう。
そういう子供たちが成長して、社会に出るようになると、社会におけるいじめも、なくなると思います。
目の前に、何か問題が起こった時、目先だけの対処をしてはだめです。
その陰に隠れた、問題の本質を探らねばなりません。
そのためには、一つの問題を通して、社会全体に目を向けるのです。
どんな問題も、その本質は社会にあります。
本質を見極めたなら、社会の全体的な対策というものを、取らなければなりません。
その中には、子供の教育も含まれます。
教育は、あらゆる問題の、根本的な解決方法です。
そのことを、政府も私たちも、理解して置く必要があるのです。