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民間人 宇宙へ

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実業家の前澤友作さんが、国際宇宙ステーション (ISS) での12日間の滞在を終えて、無事地球に帰還しました。

民間人で ISSに初めて滞在したのは、2001年 4月にアメリカ人実業家のデニス・チトーさん (60) が1週間滞在したのが初めてです。

デニスさんは22億円ものお金を、支払ったと言いますが、前澤さんはアシスタント役の平野陽三さんと二人で、100億円以上の旅費を使ったと言われています。

一人当たり50億円以上ですね。

民間人が宇宙へ行けるのも、この莫大なお金を支払う力が、あるからだとは言えるでしょう。

しかし、これからは宇宙旅行費はもっと安くなり、数千万円あれば、誰でも宇宙から地球を眺めることも、可能となるようです。

そうは言っても、数千万円という金額は、一般庶民に出せるものではありません。

庶民が宇宙から地球を眺められるのは、まだまだ先の話でしょう。

それでも、宇宙に出る民間人が増えるということは、すごいことだと思います。

しかも、こういうことができる人々は、社会を動かす力を持っています。

狭い地球で、どうでもいいことで争い続ける人間を、宇宙から眺めてどう思うのか。

恐らく、「何をやってるんだ、我々は」と思うに違いありません。

世界中の資産家が、自分たちのお金を、人類の成長に用いたならば、世の中はあっと言う間に変わってしまうでしょう。

彼らにはその力がありますし、そういう機会が与えられるのです。

もちろん、彼らがお金を使ったところで、人々がそれに従わなければ、何にもなりません。

また、彼らにはお金があっても、世の中をどうすべきかというビジョンが、必ずしもあるわけでもありません。

それを導くのは、庶民です。

庶民が日々の暮らしの中で得た経験や、他人を思いやる心を、彼らに示せば、そこから彼らが力の使い道を、考えることになるでしょう。

また、彼らは宇宙で得た高い視点から、人々に語りかけることができますから、みんなの固定観念や既成概念を打ち砕くのに、大きな力となるに違いありません。

もちろん、中にはもっとお金儲けをしようと考える人も、いるとは思います。

それでも、人々の気持ちを汲んで、みんなが暮らしやすい、平和な社会の実現に力を貸す人が現れたら、そちらの人が称賛されて、力を持つ人の模範とされるでしょう。

そうなると、力があるからと言って、自分勝手なことをする人は、居たたまれなくなるはずです。

前澤さんの宇宙旅行を、お金持ちの道楽だと、やっかむ人もいるでしょう。

しかし、彼が宇宙へ飛び出したのは、これから世の中が向かう大きな変化の、第一歩なのです。

自分はいったいどこを向いて、何を見て生きているのか。

一度、自分に問いかけてみて欲しいと思います。

人間は成長すると、その視点はより高く、より広い所へ向けられます。

また、自分自身を見つめ、自分をより深く見定めて行くのです。

そして、遥か遠くを見つめることと、自分の中を深く見つめることが、実は同じなのだと、いつか気づくことでしょう。