奇妙な論理 その3
新型コロナウィルスに感染すれば、重症化すると思う人が、ワクチンのリスクは覚悟した上で、免疫力を高めるために、ワクチンを打つのは理解できます。
でも、重症化しないと思う人には、ワクチンを拒否する権利があると思います。
自分が重症化するかどうか、わからないと思うならば、ワクチンを打つのも方法ですが、免疫力を落とすようなことを、自分がしていないのかを、確かめることは大切でしょう。
ワクチンを打っていようがいまいが、自分が体調がおかしいと思うのであれば、他人に迷惑をかけないようにするのは、人間として当たり前です。
感染症で人に迷惑をかけるのは、別に新型コロナウィルスに、限ったことではありません。
それぞれが、自分の健康を考えたり、他人の気持ちを配慮する、ということができるなら、強制的にワクチンを打たせたり、ワクチンを打たない者を排除する、ということにはならないでしょう。
海外ニュースで、ドイツではワクチンを打っていない者が、飲食店などに入ると、警察に捕まると伝えていました。
その姿は、ユダヤ人というだけで捕らえていた、ナチスドイツを彷彿させるものでした。
自分たちは間違っていない。
自分たちは正義を貫いている。
警察や政府、あるいは多くの人たちは、自分のことを、そのように信じているのでしょう。
でも、こういう状況は最も危険です。
日本でも関東大震災の時に、火災が起こって、多くの人が焼け死にました。
その火をつけたのは、朝鮮人だというデマが広がり、何もしていない朝鮮の人たちが、あちこちで日本人に殺されました。
あの時も、誰も朝鮮人が火をつけたと、信じて疑わなかったのです。
それがどれだけ恐ろしい過ちであったのか、人は歴史から学ぶべきなのですが、今また同じことが起ころうとしているように見えます。
何故、そうなるのでしょうか。
それは、人々が不安と恐怖、怒りや悲しみで、パニックに陥るからです。
パニックに陥った人々の心を、支配するのはいとも簡単です。
こうなったのは、あいつらのせいだと何かの証拠を示せば、みんながそうなのかと思い込みます。
助かりたければ、こうするしかないと言われると、何も疑うことなく、その言葉に縋りつきます。
私は陰謀論を好みませんが、今の状況を見ていると、人々がパニックに陥ることを、望んでいる者がいるように思えてしまいます。
そして、うがった見方かもしれませんが、ワクチンを製造している所は、今の状況がこれからずっと続くことを、願っているように思えるのです。
みんな、一度立ち止まって深呼吸をし、気持ちを少し落ち着けないといけません。
今のこの騒ぎの、本当の問題はどこにあるのか、誰かの意見を求めるのではなく、自ら考え、自分が本当に納得する答えを、導き出すのです。
何故、新型コロナウィルスが恐ろしく見えるのか。
ウィルス自体が化け物でないのであれば、何がウィルスを恐ろしく見せているのか。
そこのところをよく見極めて、今後の自分の動きを、決めたらいいと思います。