メタバース その1
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新聞の一面記事に、「メタバース 痛みも再現」という見出しがありました。
何だろうと思ったら、社名を「メタ」に変えた、前のフェイスブック社が開発した、3次元仮想空間のことでした。
少し前にニュースでやっていたことを思い出し、あれのことかと納得しました。
ただ、「痛みも再現」となると、これはかなりの技術です。
ニュースでは、そこまでは伝えていませんでした。
それで新聞の記事を読んでみると、「メタ」ではなく、東京の新興企業「H2L」が、体に刺激を伝える装置を、開発したとのことでした。
メタバースの中にいる、自分のアバターが受けた体の感覚を、本物の自分に装置によって再現するものです。
また、自分の腕を動かすと、アバターの腕が同じように、動くというものだそうです。
この装置は腕に装着するそうですが、スーツの装置も慶応大学で研究しているそうです。
スーツであれば、腕だけでなく全身の感覚を、再現できるわけですから、ますます3次元仮想空間を、現実世界のように体感することができるようになるでしょう。
これまでも仮想空間というものは、実際に様々な形で利用されていますが、現実との区別は歴然としていました。
しかし、メタバースの場合は、現実との境目が小さくなり、あたかも自分がそこにいるような、錯覚を覚えてしまうというものです。
現時点では、まだ発展途上にあると思われますが、すぐに世界中の人たちが、メタバースで利用できる技術を、次々に開発して、あっと言う間にすごい世界が、構築されると思います。
ただ、だからこそですが、メタバースには問題が孕んでいると言えるでしょう。
それは、メタバースを使った現実世界からの逃避です。