困った時がチャンス その1
原油価格の高騰が続き、車のガソリンや、暖房費、温室の管理など、石油の値上げで大変です。
一方で、地球温暖化対策として、できる限り二酸化炭素を出さないようにという雰囲気が、世界中に広がっています。
その立場で言えば、石炭や石油は使うな、ということになります。
どちらにしても、石油や石炭ではない、クリーンなエネルギーを開発せよ、ということなのでしょう。
今、目にすることができるクリーンエネルギーとしては、太陽光発電、風力発電、地熱発電、潮流発電などでしょう。
太陽光発電には反射光のまぶしさや、山に設置した場合の土砂崩れの危険性などが、指摘されています。
また、風力発電の場合、プロペラが回る時に発生する、低周波の音が問題になります。
それで、これらの発電を目の敵のように、否定する人もいますが、世の中の流れが脱石油脱石炭に向かっているのは、間違いありません。
この流れに逆らうのではなく、自然エネルギーの開発や利用に、ルールを設けたり、問題解決の工夫をすることで、さらに自然エネルギーを増やすべきでしょう。
京都議定書で二酸化炭素排出が制限された時、多くの企業が反発をする中、トヨタはハイブリッド車を開発しました。
そのお陰で、トヨタは自動車業界を独走することができました。
ピンチの中にチャンスありです。
今回も脱石油脱石炭の流れには逆らえないわけですから、いかにその流れに乗って、新たなエネルギー開発をするかでしょう。
実際、トヨタは水素自動車に力を入れていますし、世界的には電気自動車が、かなりの勢いで普及して来ています。
世界的な混乱の中に、勝機を見出しているのです。
10年後には、ガソリン車はとても珍しいものとなるでしょう。
時代の流れは速く、人々の価値観が変われば、あっと言う間に、世の中の状況は変わります。
困った時というのは、それまでの価値観が通用しないということです。
つまり、新しい価値観を見つけ、その価値観に従って動け、という意味なのです。
このことが理解できる者は、ピンチをチャンスに変えることができます。
理解できない者は、いつまでも古い価値観にしがみついたまま、崩れて行く世界に絶望するだけでしょう。
これは個人的なことでも同じで、困った状況にぶつかった時、考え方を変えることができなければ、いつまでも困難から、抜け出すことはできないのです。