> 社会 > いい話 > 新庄監督就任

新庄監督就任

この記事は4で読めます。

元プロ野球選手の新庄剛志さんが、来季の日本ハム新監督に、就任することが決まりました。

私は普段野球を見ないのですが、新庄さんが活躍されていたことは知っています。

本来のファンでない人間までもが、惹かれてしまう魅力が、新庄さんにはあると思います。

いつも明るく楽しいキャラクターは、見ている人を魅了します。

選手としての実力はかなりなものなのに、全然威張った感じがなく、観客も含めてみんなでゲームを楽しむというのが、彼のスタンスのようです。

その彼が監督になるという日本ハムには、多くの人が注目していると思います。

ところで、新庄さんは野球を引退したあと、インドネシアのバリ島で暮らしていましたが、そこで地元の人々から、親愛を込めてビッグボスと呼ばれていたそうです。

そのため、監督に就任しても、新庄監督とは呼ばないで、ビッグボスと呼んで欲しいと、会見で述べていました。

その明るさも見た目も、そして型破りな所も、現役の頃と少しも変わっていないようで、本当に面白い人選です。

ご本人が言うには、監督になりたいと思い始めてから、現役復帰に挑戦してファンの注目を集めたり、密かに12球団の二軍選手を研究したりと、監督になるための努力をされたとのこと。

すると、日本ハムの監督にという話が舞い込み、即座にOKを出したそうです。

それで、自分が思い描いていた道は、間違っていなかったと感激の笑顔を見せてくれました。

目標を決めたらまっしぐらという、彼のこの姿勢こそ、多くの人が参考にすべきものでしょう。

大抵は、頑張ってはいるけれど、結局は無理なんだろうなとか、上手く行くのは特別な人だけで、自分は普通の人間だからな、なんて考えてしまいます。

でも、そんな考えがあると、頑張っているつもりでも、自分の動きにブレーキをかけてしまい、実力を十分発揮できなくなってしまうものです。

その結果、うまく行かないと、やっぱり思ったとおりだったと、自分には無理なんだと、さらに強く思い込むのです。

新庄さんは監督に就任しても、優勝は目指さないと公言しています。

それは、好い加減なことをするという意味ではなく、存分にゲームを楽しめば、優勝は自ずとついて来る、という意味なのでしょう。

何事も楽しくなければ、いい結果には結びつきません。

そのことを新庄さんは身を持って知っているのだと思います。

多くの人は結果がどうなるのかと、そこに気持ちを振り向けてしまい、今すべきことに意識を集中しなくなります。

そうではなく、自分がやろうとしていることに、本気で取り組み、楽しんでやる、ということが大切なのです。

私は野球ファンではありませんが、新庄監督率いる日本ハムの試合には、興味が引かれます。

きっと優勝するしないに関わらず、選手や観客など多くの人々に、喜びと楽しみを与えてくれるでしょう。

また、新庄さんを特別視するのではなく、多くの人が彼の生き方に学んで欲しいと思います。

そして、野球やスポーツの世界だけでなく、様々な業界の中に、新庄監督のような指導者やリーダーが、現れることを期待します。

お金を稼ぐことや、業界で生き残ることを目的にするのではなく、仲間やお客など、そこに関わる人々の笑顔を、一番の目的とした仕事が世界に広がれば、世の中はとても素晴らしいものになるでしょう。

ご自身は意識していないかもしれませんが、新庄さんはそういうことも含めて、世の中にメッセージを届けているのだと思います。