助けられたカンガルー
オーストラリアのキャンベラで、早朝、冷たい湖の浅瀬でたたずんだカンガルーを、二人の男性が発見しました。
何故、カンガルーがそんな所にいたのかは、わかりません。
しかし、カンガルーは凍えているようでした。
二人は野生動物の救助隊に連絡をしましたが、その到着を待たずに、自分たちでカンガルーの救出を始めたそうです。
二人に抱えられたカンガルーは、抵抗する様子はなかったと言います。
そうして岸辺へ運ばれたカンガルーは、逃げずにその場に居続けましたが、驚いたことに、助けてくれた二人が近づくと、その腕を両手で握ったのです。
この時には、救助隊が来ていたのでしょう。
その様子が動画に映されていましたが、確かにカンガルーは男の人の手を、自ら握っていました。
撮影者は、カンガルーが感謝しているんだろうと話していましたが、私もそうなのだと思います。
人間は動物のことを、とても低く見ており、動物にも心があるということを、見ようとしない人が少なくありません。
そんなことを考えていては、肉を食べることもできないし、動物を使った商売も、できなくなってしまうからでしょうか。
それでも、人間がどう考えるかに関係なく、動物には心があり、喜んだり悲しんだりするのです。
人間は彼らにもっと敬意を払い、丁重に扱うようにしなければなりません。
力の強い者が、抵抗できない弱い者を、好きなように扱っていいというのは、全くもって自分勝手な考え方です。
人は、もっと心に関心を向けるべきであり、心を通して、世界を理解するべきです。
それは人間社会における、多くの問題解決にもつながりますし、私たち自身の進化に、大きく関わって来ることなのです。
今回のような、人間と動物との関わりは、これまでも人目につかない所で、いくらでもあったことだと思います。
しかし、これからはもっと多くの人の目に留まるように、多くの記事が伝えられることになるでしょう。
それは、人間が今まさに進化を始めようとしているからです。