ゼロと無限大

ゼロというのは、何もないということです。

一方、無限大というのは、文字通りどこまで行っても、無限に大きいという意味です。
決して行き着くことがない、果てがないということですね。

私たちが暮らす世界は、縦横高さの三次元です。

空間という大きさのある世界です。

宇宙は拡大していると言われますが、その果てというものは、確認できていません。

果てがあるとすれば、その向こうはどうなっているのか、となりますが、その向こうがあるのであれば、果てとは言えません。

宇宙は拡張を続けた後、ある時点で収縮に転じると、考える人もいるようです。

その場合、どこまで収縮するのかはわかりませんが、ビッグバンが一点の爆発から起こったのだとすると、元の一点にまで収縮するとうイメージでしょうか。

その一点はゼロに見えるのでしょうが、ゼロではありません。

言い換えると、存在しているものが、無にはならないのです。

エネルギーは変化することがあっても、その総量は変わりません。

エネルギーが一点に圧縮されるだけであって、なくなるわけではないのです。

ゼロにしても無限大にしても、人間が頭に描くイメージであり、実際にそれが何であるのかはわかりません。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。

ところで、宇宙の拡張や収縮を表すものとして、表面に多くの点を描いたボールがあります。

星と星は互いに離れ合って動いている、という観察結果があるのですが、それを説明するのに使われます。

ボールを膨らませると、表面に描かれた各点は、互いに離れて行きます。

それが宇宙が拡張しているというモデルです。

ボールは破れない前提なので、どこまでも膨らませることができます。

その膨らみ方には限度がありません。

これが無限大です。

一方で、ボールを収縮させて行くと、どんどんボールは縮んで点のようになります。

でも、どんなに収縮しても、宇宙がなくなるわけではありません。

先ほど述べたように、ゼロになったように見えても、無としてのゼロには、なり得ないのです。

限りなくゼロに近づくけれど、決してゼロになることはない。

これは限りなく膨張するけれど、決して果てに到達することがない、というのと似ていますよね。

この世界のプラスとマイナスが、逆転した世界があるならば、そちらの世界では、こちらの世界の膨張が収縮になり、収縮が膨張になると考えられます。

もしかしたら、ゼロに見える瞬間とは、そんな逆転世界への転換点なのかもしれません。

プラスの宇宙が収縮して、ゼロのような点になった瞬間、マイナスの宇宙が誕生して拡張を始める、という感じです。

 ※beate bachmannさんによるPixabayからの画像です。

全ての物を呑み込んでしまうブラックホールの向こうには、呑み込んだエネルギーが噴き出す、ホワイトホールというものがあるという説もあります。

これはまさしく、ゼロと思われるものの向こうに、無限大に広がる別の宇宙が、存在しているということです。

宇宙というものは、単純な一つの時空間ではなく、いろんな時空間が、所々で接点をもってつながっているような、複雑な構造をしているのかもしれませんね。

また、果てと思えるほど遠くへ行っても、そこには新たな宇宙が広がっているのかもしれません。