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悪習慣から抜け出す その2

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どんな習慣でも、それが身につくには、何等かの理由があるはずです。

たとえば、毎朝歯を磨くのは、幼い頃から親に躾けられたからでしょう。

出かける前に必ず鏡を見る人は、誰かに髪の寝癖を笑われたのかもしれません。

煙草やお酒を始めるのは、大抵の場合、大人の気分を味わうためだと思います。

それが長く続けているうちに、中毒になってしまい、体が感覚的に煙草やお酒を求めるようになるのです。

 ※Michal JarmolukさんによるPixabayからの画像です。

体が煙草やお酒を求める場合、強制的に煙草やお酒がない環境に留まれば、やがて体は煙草やお酒がない状態に、慣れて行きます。

問題は精神的な依存です。

煙草を吸ったり、お酒を飲んだ時の感覚や雰囲気を、心が求めてしまうと、せっかく体が煙草やお酒がない状態に慣れたとしても、全て元の木阿弥になってしまいます。

これは食べ過ぎやゲーム、暴走運転など、他の悪習慣にも言えることです。

本来必要でない習慣が、いつの間にか身についてしまうのは、心が何か問題を抱えているからでしょう。

その問題を解決しなければ、なかなか悪習慣を断ち切ることはできません。

悪習慣とは、心が言葉ではなく行動によって、不満を訴えたものなのです。

煙草やお酒が、大人の象徴であるならば、大人になってからでも、自分が一人前の人間として、認められていないという不満を感じた時に、煙草やお酒に走りたくなると思います。

いわゆる、ストレスを感じた時というのが、それですね。

 ※SAIYED IRFAN AさんによるPixabayからの画像です。

あるいは、普段いろんなことを辛抱し、言いたいことも言えない、やりたいこともできないと、自分に不満を抱きます。

自分で自分のことを、半人前の人間と見なしてしまうのです。

そんな時も、大人の象徴である煙草やお酒を、求めてしまうのではないでしょうか。

食べ過ぎたり、買い過ぎたり、貯め込み過ぎたりするのは、そうすることで安心感を得たいのだと思います。

でも、この安心感は一時的ですから、すぐに不安になってしまい、安心を求めて、同じ行為を繰り返してしまうのです。

車の運転にしても、道を歩くだけにしても、あるいはお店の店員さんとのやりとりにしても、やたら乱暴な態度を見せる人がいます。

この人たちも、自分に自信がない、誰にも認められていない、もしかしたら下に見られているかもしれない、というような不安や不満が漂っています。

だから、まだ、相手が何もしていないのに、舐めんなよと先に示したくなるのです。

悪習慣の陰には、自分のそんな弱気な気持ちが、隠れているのだと認識することが、悪習慣から抜け出す第一歩です。

そうだったのか、自分はそんな気持ちを抱えていたのか、と思えればいいですね。

ほとんどの人が、心の奥深くに隠れた想いに、気がつかないまま悪習慣を繰り返していると思います。

まずは心の中の想いに気がついて、それを第三者的に認めることが肝要なのです。