世界について考えよう その7
何故、世界について考える必要があるのでしょうか。
それは、新たな世界観、新たな価値観を持つためです。
世界がどうなっていようと、自分には関係ない。
自分にとって重要なのは、今日も明日も食いっぱぐれないことであり、少しでも多くの収入を得ることだ。
そんな風に考える人もいるでしょう。
実際、日常のことに没頭している人は、世界について考える暇などありません。
でも、日常のことで頭が一杯になるのは、自分がいる世界が、そのような社会になっていて、そうしなければならないと思わせられるような、価値観が蔓延しているからではないでしょうか。
生まれたばかりの赤ん坊は、そのような価値観を持っていませんし、幼い子供も同じです。
子供は成長するにつれて、大人を真似ながら、様々な価値観を持つようになります。
この時に、別の価値観を与えられれば、その子は周囲の者とは、異なる生き方をするようになるでしょう。
そうでない子供たちは、周囲の大人たちと同じような生き方を、当然のものとして受け継ぐことになります。
中には、本当の自分は、そんな価値観に合わないと気づき、新しい生き方を始める人もいます。
あるいは、大きな出来事に遭遇し、強制的に価値観を、変えさせられる人もいます。
その他の人たちは、何の疑いも持たずに、ずっと同じ価値観のまま、一生を送るのです。
それで、みんなが楽しく幸せに、なれるのであればいいのですが、実際はそうではありません。
多くの人が常に不安や不満を持ち、将来に希望を持てずにいます。
それでも、これしかないと思い込んでいるために、今しがみついている価値観を、手放そうとはしません。
しかし、世界がどのようなものなのかが理解できれば、今の自分というものを、別の視点から見ることができます。
そうすれば、今の人生において、自分に本当に必要なものや、自分がやるべきことが、見えて来るでしょう。
その結果、今までの価値観を手放して、もっといい価値観を持つことが可能になります。
より多くの方が、新たな世界観に基づいた、新しい価値観で生きるようになれば、社会全体が素晴らしい方向に変わるでしょう。
そのためにも、世界について考えるということは、とても重要なのです。