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思いがけない反応

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 ※beauty-boxさんによる写真ACからの画像です。

お金になんか興味がないと思っていたのに、大金を手にしたら、それを使うのが惜しくなった。

LGBTを差別してはいけないと、他人には言っているのに、子供がLGBTだとわかると、落ち込んでしまった。

暴力には大反対のはずなのに、暴言を吐く相手に、手を出してしまった。

死ぬことなんか怖くないと考えていたのに、いざ死が迫るとうろたえてしまった。


自分でも思いがけない反応は、誰にでも起こることがあります。

それは意識の表面には現れていない、心の奥に潜んでいる、不安や恐れ、怒りや悲しみなどが、不意に現れるからです。

 ※ぼんくらさんによる写真ACからの画像です。

子供なんか嫌いだと思っていたのに、友だちに子供を預けられると、子供が可愛いと思うようになった。

弱い人間なんか、どうなったっていいと思っていたのに、困っている人に、つい手を差し伸べてしまった。

一人でいるのが気楽だったはずなのに、気の合う人と出会えて嬉しくなった。


こんな感じで、自分が抑え込んでいた、他人への想いが、出て来ることもありますよね。

湧き上がった想いが、愛情を表現するものであれば、戸惑いはしても、それをいいものだと受け止めるので、問題はありません。

しかし嫌な考えが、自分の中に潜んでいたとなると、これはショックなことですし、実生活に問題を生じることにもなるでしょう。

でも、心の奥底に嫌な想いが、潜んでいたとしても、それが自分の本音なんだと、決めつけることはありません。

 ※Atsushi OnoさんによるPixabayからの画像です。

心の中には、様々な想いが混在しており、その中に、そういう想いが混ざっていた、というだけのことです。

何と、自分の中にも、こんな想いが隠れていたのか。

と言いながら、さっさとその考えを、捨ててしまえばいいのです。

潜んでいた考えが顕わになったあと、ずっとその考えに、囚われてしまうことが問題であり、その考えを捨ててしまえば、何も問題はありません。

言ってみれば、きれいに掃除をしていたつもりの、部屋の隅に、埃がこびりついているのに、気がついたというのと、同じです。

見つけた埃を、取り除けばいいだけのことですが、それを取り除かずに、自分の部屋は汚い部屋だと、困惑するのは滑稽ですよね。

もし、自分の中に、思いがけない嫌な反応が起こったなら、慌てないで反応の元になる、ネガティブな考えを、捨ててしまいましょう。

なかなか捨てにくいと感じたならば、何故、捨てにくいと感じるのか、その原因を探る必要があります。

その考えを持つに至った理由が、自分の経験や記憶の中に、あるはずです。

それを探って、その理由に正当性がないと判断できれば、ネガティブな考えを捨て去ることができます。

心の中のネガティブな想いを、きれいに掃除できれば、すっきりした気分になりますから、思いがけない反応は、うまく利用するのがいいですね。