コスモアイル羽咋の話 その1
コスモアイル羽咋(はくい)をご存知でしょうか。
石川県羽咋市にある、宇宙博物館です。
私はまだ訪れたことはないのですが、ここにはNASAの本物のロケットや、旧ソ連の本物の宇宙船、実際に使用された宇宙服や、本物の月の土など、様々な物が展示されており、まさに宇宙博物館です。
羽咋市は人口が約2万人の小さな町です。
そんな所に、何故このようなすごい物が存在しているのか。
興味が湧いたので調べてみると、とんでもない人がいたのです。
その人の名前は、高野鮮誠(たかのじょうせん)さん。
日蓮宗本證山「妙法寺」の住職を務める高野さんは、かつては羽咋市の市職員として働いていました。
その時に、予算0の状態から、52億円の宇宙博物館を造ったと言うのですから、驚きです。
一体、どうやってそんなことができたのかと、誰もが思うことでしょう。
しかも、本物のロケットや宇宙船を、手に入れているのです。
お金を積めば手に入るというものでも、ないでしょう。
詳しくは、 高野鮮誠 さんを紹介しているWebページを、検索していただきたいと思いますが、さらりと説明しておきます。
妙法寺の住職の子供として、生まれた高野さんは、地元に希望が持てずに、東京の大学へ進学し、そのまま東京で働きました。
その時、テレビ関係の仕事で、よくUFO番組を担当していたそうです。
その後、実家のお寺を継ぐことになって、高野さんは地元へ戻りました。
しかし、お寺の仕事だけでは食べて行けないので、市役所の臨時職員として働き始めます。
当時は竹下総理の時代で、「ふるさと創生」ということで、各地方に一億円を配った頃です。
羽咋市でも、まちづくりの話があったものの、一向に動きを見せないので、そのことを高野さんが指摘すると、それならお前がやれ、と言われたそうです。
高野さんは臨時職員ですし、予算なんかつけてもらえません。
恐らく高野さんの上司は、高野さんにいら立ちを、ぶつけただけだったのでしょう。
しかし、お前がやれと言われた高野さんは、それではと動き出したのですね。
いよいよ物語の始まりです。