オリンピック体操男子個人総合
この記事は約2分で読めます。
東京オリンピックの体操男子総合決勝が行われ、日本の橋本大輝選手が、金メダルを獲得しました。
日本人としては、とても嬉しいことです。
でも、私はそれ以上に、二位の中国選手と三位のロシア選手の爽やかさが、強く印象に残りました。
体操選手たちは国が違っても、お互いに仲よしのようなのですが、それにしても爽やかでしたね。
競技を離れたら友人だと言いながら、負けたら悔し涙を流したり、自分の順位に納得が行かないと、ふてくされる人がいるのも事実でしょう。
それなのに、彼らのように相手の勝利を、心から祝福する姿はメダルの色以上に、見ている人の心を打ったのではないでしょうか。
国としては、日本と中国、ロシアは仲がいいとは言えません。
お互いに相手の出方を探り合い、領土や権利など、自国を有利にするための駆け引きを、ずっと続けています。
選手たちが本当に、国の代表として出場しているならば、選手同士があのように、仲よくしたりはしないでしょう。
つまり、国の代表という立場ではあっても、選手同士は一人の人間として、お互いを認め合っているということです。
そして、その姿は自分たちがどうするべきなのかを、それぞれの国に対して、示しているように見えました。
自分が獲得したメダルの色に固執せず、同じ体操の選手として、互いに認め合い称え合う姿は、オリンピックの本当の意義を象徴したものです。
またそれは、これからの世界のあるべき姿であり、きっとそうなるであろう姿なのです。
世界中で多くの問題が起こっていますが、これからの世界を背負う彼ら若い世代は、古い世代の過ちを正し、新たな世界を築くことでしょう。
今回の競技を見ていて、強くそう感じました。