積極的に楽しむ
楽しんでいますかと尋ねられると、何人の方が、楽しんでいますよと答えられるでしょうか。
毎日が同じことの繰り返し。
生きることで精一杯。
楽しむ余裕なんて、ありません。
こんな人は少なくないでしょう。
では、楽しんでますと答える人は、どんな楽しみ方をしているのでしょうか。
友だちとお酒を飲んだり、カラオケに行ったりすることですか。
スマホやコンピューターなどで、ゲームをすることでしょうか。
ネットサーフィンというのもありますね。
インターネットで様々な動画を見たり、ブログを読んだりする人は、多いと思います。
あとは、仲間と野球やサッカー、バレーボールなどのスポーツをする。
登山やハイキング、サーフィンなど、自然を相手に楽しむ。
囲碁や将棋、チェス、トランプ、ボードゲーム、カードゲームなどのゲームをする。
映画を観たり、読書をしたりもありますね。
美術館や博物館も面白そうです。
陶芸や絵画、音楽などを自分でやるのも楽しそうですね。
人生の楽しみ方には、いろいろありますが、その中には、消極的な楽しみ方と、積極的な楽しみ方があると言えます。
消極的な楽しみ方と言うのは、別の言い方をすると、受け身的な楽しみ方でしょうか。
映像やゲームなど、与えられた情報を楽しむだけのものです。
これに対して、積極的な楽しみ方というのは、自分からどんどん楽しみを、追求して行くようなものです。
同じことを繰り返すのではなく、毎回新たな発見がある、あるいは発見を求めるようなものですね。
美術館や博物館巡りなどは、こちらに属しているように思えます。
囲碁や将棋などの思考ゲームや、スポーツなども、ただの勝負事ではなく、いろいろ学びがあります。
自分で何かを創り出すということも、新たな発見でしょう。
しかし、そんな学びができるかどうかは、それを楽しむ人の姿勢によります。
思考ゲームと言っても、同じパターンの思考しかしない人は、新たな発見や学びとは出会えません。
スポーツでも、ただ勝ち負けにこだわるだけの人には、他に得られるものはないでしょう。
友人とお酒を飲んで、毎度同じような愚痴をこぼしたり、どうでもいいような話をするだけでは、楽しみと言うより、ただの習慣に過ぎません。
でも、友人との会話の中で、何かが発見できたり、新しい何かが生み出されるのであれば、それは間違いなく、積極的な楽しみと言えるでしょう。
積極的に楽しむと、いろんな思考をするようになり、新たな価値観が生まれます。
それは心が成長していると、見ることができます。
逆に考えれば、消極的な楽しみの場合、成長の時間が止まっているのですね。
ただ、機械的に同じような時間、同じような日々が、繰り返し流れて行くだけです。
本人にすれば、毎日が楽しいと思うでしょうし、心が成長しようがしまいが関係あるかと、言いたくなるでしょう。
余計なお世話ですよね。
確かに、個人の自由なので、それがだめだとは言いません。
でも、積極的な楽しみを覚えた人は、絶対にそちらの方がいいと思うはずです。
また、そういう思考をするようになると、仕事でも何でも、同じような思考をするようになります。
つまり、何でも自分で考えてするようになるので、どんなことでも楽しみながら、できるようになるのです。
困った状況に立たされても、それを乗り越える力が、つくようにもなります。
さらには、自分が何を求めているのかも、わかりやすくなります。
自分から楽しさを追求して行く、積極性を持つよう心掛けることは、それぞれの人生を輝かせますし、生きる喜びを知ることになるでしょう。