振動する世界 その1
振動すると言うと、ブルブル細かく震える状態を、イメージすると思います。
ドリルで穴を開ける時とか、大きな音がした時とかに、家の中の物が振動しますね。
地震の揺れは細かくないかもしれませんが、あれも振動です。
振動とは、その物が据えられた所を中心にして、前後や左右に揺れ動くことですが、振り子の揺れも同じようなものですね。
このような物理的な振動は、わかりやすいのですが、形がないものが振動していると言われると、ちょっとわかりにくいと思います。
物質の基本単位である原子は、やはり振動していると言われていますが、それは原子を構成している、素粒子が振動しているということです。
素粒子は原子が存在していない、空間にも潜んでいます。
何もない空間は、何もないように見えるだけで、本当は莫大なエネルギーが詰まっているのです。
ちょっと話が逸れますが、この空間に潜む莫大なエネルギーを、利用しようというのが、フリーエネルギーです。
フリーエネルギーが実用化されれば、いつでもどこでもエネルギーをただで利用できるようになりますから、世界中の人々が、その恩恵を被ることができるのです。
話を戻しましょう。
空間にも素粒子が潜んでいるということは、世界全体が振動しているということです。
そこには当然、私たちも含まれています。
私たちもまた、世界とともに振動しているのです。
わからないのは、それを感知する感覚機能がないからです。
実際、素粒子は原子よりも小さなエネルギー単位ですから、そんなレベルで振動していると言われても、わかるわけありません。
それでも、素粒子が振動している以上、私たちや世界が振動しているのは、事実なのです。
ところで、素粒子の振動を考える時、私たちはその振動が、私たちが存在している、一つの時空間内で行われていると、理解すると思います。
しかし、この世界以外にも、無数のパラレルワールドが存在し、それらの世界が重なり合っているのだとしたら、どうでしょうか。
素粒子の振動が、別の時空間への移行である、可能性はないのでしょうか。
そうであるなら、私たちは物凄い超スピードで、似たような時空間の間を、移動しているということです。
見方を変えれば、高速でフィルムのコマを入れ替えることで、映像が動くように感じるのと、同じようなものですね。
入れ替えるコマの画像を、どれも同じものにしたなら、映し出される映像は、まるで静止画のように見えるでしょう。
でも、実際は高速で画像が入れ替わっているわけです。
これと同じことが、私たちにも起こっているのかもしれません。
私たちは、ずっと同じ時空間にいると認識しています。
本当は無数の時空間を、高速で移行しているのですが、それらの時空間が、どれも似たようなものであれば、ずっと同じ時空間にいるように感じることでしょう。