> 悩まれている方へ > 幸せへの道しるべ > 隣の芝生は青い

隣の芝生は青い

この記事は3で読めます。
 ※PublicDomainPicturesさんによるPixabayからの画像です。

「隣の芝生は青い」という諺があります。

芝生という言葉から、英語の諺だとわかります。

意味は、自分のものよりも他人のものがよく見えるということです。

こういうことはよくありますよね。

自分の車よりも、他人の車の方が、かっこよく見える。

自分の弁当よりも、他人の弁当の方が美味しそうだ。

自分の仕事よりも、他人の仕事の方が立派に思える。

自分の彼氏・彼女あるいは夫・妻よりも、他人の 彼氏・彼女あるいは夫・妻 が、素敵に見える。

諺ですから、昔からある言葉ですし、英語圏の諺ということを考えますと、古今東西を問わず、昔からどこでもある話ということなんですね。

人間の性(さが)というべきものなのでしょうか。

しかし、他人のものがよく見えるというのは、自分が選んだもの、自分が決定したものに、自信がないということです。

自分自身に自信がないということですね。

何を選んでも満足できず、どんな状況にいても、自分は他人よりも劣った状態にあると、考えてしまうわけです。

 ※Talip ÖzerさんによるPixabayからの画像です。

これと真逆の諺があります。

それは「足るを知る」です。

辞書によると、「身分相応に満足することを知る」とありますが、この説明ではよくわからないと言うか、誤解を招きそうな気がします。

「身分相応に満足する」という表現では、貧乏人は貧乏人らしくして、なれるはずがない金持ちに憧れるな、という意味にとらえることができます。

「足るを知る」とは、そういう意味ではなく、貧乏か金持ちかなどの状況に関係なく、自分が置かれた状況の中で、満足感を得るということなのです。

それは欲望を超えた、自分が生きていることへの感謝の想いであり、自分の人生を受け入れている姿勢です。

他人と比べてどうのこうのということではなく、自分が存在していることを素直に喜び、自分を支えてくれている全てのものに、感謝の気持ちを持つことなのです。

何も自分を制限するものはありませんから、自分がしたいようにできます。

自分が選んだこと、自分が決めたことを、他人がどう評価するかは、関係ありません。

 ※Tania Van den BerghenさんによるPixabayからの画像です。

今、この瞬間を満ち足りた気持ちで生きられる人は、何をしていても、思ったように生きられるのです。

決して、隣の芝生は青いと羨ましがることはありません。

「隣の芝生は青い」と「足るを知る」

あなたは、どちらの生き方を選ぶのでしょうか。