いつもと違うことをしよう その1
私たちの暮らしは、パターンにはまりがちです。
いつも同じ時間に起きて、同じように仕事を始め、仕事を終えたあとも、いつもと同じように食事をして、テレビを見たり、お風呂に入ったり、ゲームをしたり。
疲れたら適当なところで蒲団に入り、翌日になると、また同じことを繰り返します。
いつ食事を摂るのかは、日によって違うとか、出張であちこちに向かうことが多いから、自分はパターンにはまっていない、と考える人もいるでしょう。
でも、そのでたらめそうな暮らし方も、長い目で見れば、やはり一つのパターンです。
でたらめな動きを、同じように繰り返しているだけです。
同じことをしていると、同じような状況が続くので、その時にどう応ずるのかが、頭と体にすりこまれています。
どうしようと考える必要がないのですね。
だから、突発的なことが起こった時、どうすればいいのかが、わからなくなります。
本当に考えないといけない時に、頭が動かないのです。
多くの人の暮らしは機械的で、コンピュータープログラムが自動的に動かしている、ゲームの中のキャラクターのようです。
でも、ゲームの主人公として、ゲームに参加した人は、自分が選んだキャラクターを、自分の意思に従って動かします。
そのキャラクターは、コンピュータープログラムの制御を外れて、その人と一体化するのです。
今の私たちは、プログラムによって自動化された自分の暮らしを、黙ってじっと眺めているようなものです。
自分で考えて行動しているつもりかもしれませんが、ほとんど考えてはいません。
思考能力は持っているのに、それを活用できていないのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
答えは簡単です。
ゲームに参加すればいいのです。
自分というキャラクターの動きを、ただ傍観しているのではなく、自分というキャラクターを、自分で好きなように動かせばいいのです。
と言っても、よくわからないかもしれませんね。
そういう方は、まずいつもと違うことを、やってみて下さい。
どんな小さなことでも構いません。
いつもと違うことをすることで、プログラムのパターンから抜け出すのです。
そうすれば、自分が考えているということが、どういうことかがわかるでしょう。