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ちょっと不思議なこと

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昨日、ちょっと不思議な体験をしました。

義母のガラケー携帯をスマホに変える手続きのため、私と家内が義母に連れ添って、携帯電話の店へ行ったのですが、その時の話です。

身分証明として、お店の人に見せた義母の健康保険証が、どこかへ消えてしまったのです。

ついさっき手にしていたのに、どこにもありません。

カウンターの上も鞄の中も、全部調べたのに、どこにも見つからないのです。

その時に、家内が手に持った、小さく折りたたんだ買い物袋が、ポロリと下に落ちたのです。

家内がそれを拾おうとして、椅子の下に手を伸ばしたら……

あったのです。

そこに健康保険証が、落ちていたのです。

私も家内も、その袋が健康保険証の場所を教えるために、手から落ちたように思いました。

そんなのは、ただの偶然だとか、こじつけだと思われる人はいるでしょう。

でも、逆に言えば、普段身の回りで起きている些細な不思議を、不思議として受け入れない習慣が、身についている人が多いのではないでしょうか。

こういうことは、案外起きているものだと思うのですが、ほとんどの人が、その不思議さを無視しているような気がします。

義父母のために動いている時には、こんなことが時々あるのです。

山の中の温泉に行った時、風呂から上がると、外は土砂降りの雨。

空は分厚い雲に覆われて、日が差す兆しはまったくなし。

義父母は足腰が悪いため、早くは動けません。

建物を出て、車に乗るまでの間に、絶対に濡れてしまう状況でした。

でも、いつまでもそこにいるわけには行かず、意を決して車へ移動しようとしたら、不思議なことに建物の外に出た途端、雨が止んだのですね。

青空が出たわけではありません。
どんよりした雲は、そのままです。

それなのに、雨がぴたりとやんだのです。

喜んでみんなが車に乗り込み、移動を始めると、再び大雨になりました。

何とも、不思議なことがあるものだと、その時にも思ったものです。

また、こんなこともありました。

今年の春先に、義父母が使っていたホットカーペットが、壊れて使えなくなったのです。

まだ寒い日が続くので、ホットカーペットは必要だったのですが、もう春が来る頃だったので、電気店にはホットカーペットなんか置いていません。

春に向けての商品の入れ替えだったので、どの店にも在庫がなかったのです。

それでも、あきらめずにあちこちの店を回っていると、あったのです。

それも、私たちが考えていたような、希望の品が。

絶対にないと思っていたのですが、たった一つだけ残っており、在庫処分で定価よりも安くなっていました。

その値段が五万円。

安いとは言っても、臨時の出費ですから、かなりの痛手です。

でも、どうしても必要なものでしたから、五万円を出して購入しました。

ないと思っていた物が手に入ったので、私たちも嬉しかったし、義父母も喜んでくれました。

翌日、銀行の通帳を記帳してみると、正体不明の五万円が、会社から振り込まれていたのです。

これには驚き、何かの間違いだと思って、会社で確かめてみると、コロナの影響で従業員の暮らしが大変だろうからと、みんなに一律五万円を配ったと言うではありませんか。

そんなこと、これまで一度もしてもらったことは、ありませんでした。

何といい会社だろうと、会社に感謝しながらも、このタイミングには、やはりとても驚きました。

こんな感じで、義父母のために動いていると、ちょっとした不思議なことがあるのですね。

そのこと自体が、不思議なのですが、みなさんにも同じようなことが、あるのではないでしょうか。

何かいいことがあった時、単にラッキーと言って済ませるのではなく、それが不思議なことでないのか、確かめてみるといいと思います。