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人生は畑仕事

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 ※八木迷々さんによる 写真ACからの画像です。

人生とは畑仕事、野良仕事のようなものです。

汗水流してがんばって、できた物を収穫します。

でも、他の人の畑は豊作なのに、自分の畑は貧弱で、出来の悪いものばかり。

そんな風に思える人は、結構いるのではないでしょうか。

野良仕事の手を休めていたのなら、結果が悪くても納得が行く。

しかし、自分なりにがんばったのに、全然うまく行かない。

今度こそ、うまく行くかと期待してると、台風や日照りなどで、収穫直前の作物がだめになる。

そんながっかり気分が、世の中にはたくさんあると思います。

でも、世の中というものは、バランスでできています。

いいことがあれば、悪いこともあります。

どちらか一方だけというのは、有り得ません。

それは人生全体でも言えることですが、一つ一つの出来事についても言えます。

どんなに悪い出来事でも、それがあったから、こうなったという、良い局面があります。

つらく悲しい経験があるからこそ、小さな喜びに気がついた、ということもあるでしょう。

 ※ぴぴふぉとさんによる写真ACからの画像です。

他の人の畑がよく見えても、見ているのは、作物が実る景色だけです。

その作物ができるまで、その畑の持ち主が、どれほど苦労したのかは見えません。

また、どんなにいい作物が実っているように見えても、それが畑の持ち主が、求めるものでなければ、それは不作と同じ意味になります。

他人の畑がどのように見えたとしても、そこの事情までは知る由がありません。

ですから、自分の畑と他人の畑を見比べることには、意味がないのです。

表面的な部分だけを見て、ああだこうだと悩むのは、時間の無駄というものです。

それよりも、自分が畑にどのような作物を、期待しているのかを、確かめるべきでしょう。

流行に追われて、人と同じような作物を作ろうとしても、うまくは行きません。

作物を育てるには、土壌が大切です。

土壌の状態が違えば、同じ作物でも、うまく育ったり、全く育たなかったりします。

人は一人一人異なる存在です。

求めているものが違いますから、そこに植えるべき作物も、違うのです。

それなのに、他の人と同じ作物を育てようとすると、うまく育ちません。

ちゃんと土壌に合った作物を、育てる必要があるのです。

つまり、自分の本音がどこにあるのか、自分が本当は何を求めているのか、ということが、人生においては、非常に大切なことなのです。

それさえしっかりしていれば、作物はすくすく育つことでしょう。

 ※2条ひろさん による写真ACからの画像です。

時に、台風などの災害に見舞われることもあるでしょうが、そんなものにもへこたらず、折れても曲がっても、作物は育ちます。

そして、素晴らしい収穫の時が訪れるでしょう。

それは、畑一杯に採れるものかもしれませんが、わずかにしか採れないものかも、しれません。

でも、それは不作なのではなく、そういう作物なのです。

つまり、誰もが手に入れられるようなものではない、非常に貴重で価値ある作物なのです。

これもバランスです。

畑一杯採れる収穫の価値が、わずかな収穫に凝縮されているわけです。

さぁ、あなたの畑の土は、どんな作物を植えて欲しがっているでしょうか。