キリンの首 その3
生物の進化が、異星人の遺伝子操作によるものだという考えは、異星人の存在を認めるか否かで、受け入れやすさが違うでしょう。
異星人が存在し、地球にも訪れている、と考える人にとっては、異星人の遺伝子操作は、有り得る話となります。
でも、異星人が存在しない、あるいは存在するだろうけど、地球へ来ることはできない、と考える人には、異星人の遺伝子操作など、有り得ない話です。
このように、異星人による遺伝子操作は、賛否の分かれるところでしょう。
ところで、私が考える、もう一つの説明は、恐らくほとんどの人が、否定的に見ると思います。
でも、その可能性を否定はできないでしょうから、私は有り得ることだと考えています。
それはどのようなものかと言いますと、異星人というよりも、高次元の知性体で、精神エネルギーあるいは生命エネルギーと呼ぶべきものを、自在に操作できる存在が、行ったことだということです。
これらの存在は、私たちのような物質的肉体を、持ち合わせた存在ではありません。
幽霊以上に、はっきりしない存在です。
またこれは、キリスト教などで言われる、世界の創造主という存在のようなものを、想定するものです。
ただし、宗教でいう創造主とは違います。
私が言う創造主とは、全ての存在が一つになった、大元の存在ではなく、あくまでその一部に過ぎません。
私たちが想像し得る異星人を、エネルギー的にバージョンアップしたような存在です。
人間は、今の世界が唯一絶対の時空間だと、信じています。
ですから、この世界を創造したとなると、全ての創造主と考えたくなるのでしょう。
でも、この世界は無数に存在する世界の、一つに過ぎないとすれば、創造主のイメージが、少し変わって来ると思います。
私たちは料理をするにも、何かを作るにも、必ず物質を用います。
何もない空間からは、何も生み出すことができません。
しかし、全てが同じエネルギーから出来ているのだとすれば、そのエネルギーを意図的に変化させることで、ないはずのものを創り出すことも、可能だと思います。
それは私たちから見れば、魔法の世界であり、ファンタジーの世界です。
新たな種を産み出すのに、研究室も実験器具も必要としません。
イメージするだけで、自動的にそのような存在が、世界に登場するのです。
遺伝子の組み合わせを考慮する必要もなく、必要な遺伝子は結果として、作られるわけです。
それは、チャンスがあれば、この物質世界へ出て来ようとしている、様々な生命エネルギーに、チャンスを与えるというものと、考えることができます。
キリンの祖先の体を利用して、新たに生まれ出たキリンという生き物は、元の動物が進化したというよりも、全く別の動物と見た方が、いいのかもしれません。
そんなの有り得ないと思う人が、大多数だとは思います。
しかし、有り得ないと考える根拠を、示すことができるでしょうか。
この世界が、みんなが信じているような、固定的で確固たるものではなく、夢と同じだったとすれば、どうでしょう。
あなたが、あなたの夢の創造主であるのと、理屈は全く同じです。
この世界は、ある高度な知性体が創り出した、一種のイメージで、私たちはそのイメージを、利用させてもらうことで、今のような体験ができるのだと、考えてみて下さい。
信じられないかもしれませんが、有り得ないことではないでしょう。
生命の進化を理解するためには、世界そのものを理解する必要があると、私は思います。