キリンの首 その1
キリンの首は、何故長いのか。
これについては、遺伝子の突然変異だとか、高い所の葉を食べようとしたとか、いろいろ言われていますが、決定的な説明はなされていません。
化石上、キリンの先祖と思われる動物は、現在のキリンのようには、首が長くなかったと言われています。
また、首の短かった先祖と、現在の首が長いキリンとの間には、中間的な長さの首の動物化石が、見つかっていないそうです。
まだ、これから発見される可能性もあるとは思います。
しかし、今の化石の状況から考えると、キリンの首は徐々に伸びて行ったというよりも、ある時期に突然伸びたようなのです。
突然に伸びたということから、突然変異により、首が伸びたと考えたくなるのでしょう。
では、何故突然変異が起こったのかと言うと、ウィルス感染や放射能などの外的要因の他、細胞が分裂を繰り返す時の、遺伝子のコピーミスなどが、挙げられます。
しかし、これは全て受動的な変異であり、キリンの首が伸びた理由としては、考えにくいと思います。
確かに、首の長いキリンと、首の短いキリンの祖先とでは、遺伝子の状態が異なるはずです。
しかし、たまたまどこか一ヶ所の遺伝子が変異したことで、首の短い生き物が、突然首が長くなるのかと言うと、そういうわけではないと思います。
と言うのは、首が長くなるというのは、骨の数が増えないと行けませんし、首を支える筋肉も強くなる必要があります。
また、胴体はそのままで首だけ伸びると、体の重心が狂って、倒れてしまうでしょうから、バランスを取って、足も長くなければなりません。
実際、キリンは首が伸びると同時に、足も伸びて、背丈が高くなっています。
さらには、高くなった頭に血液を送るためには、心機能が強くならないといけないですし、大きくなった体に酸素を送るための、肺機能も高まる必要があるのです。
これらのことが、たった一ヶ所の遺伝子の変異で、生じるとは思えません。
首の短い先祖から、現在のキリンに姿を変えるには、遺伝子情報を変えなければならないのは、そのとおりだと思います。
しかし、そのための遺伝子の変異は、偶然の突然変異ではなく、意図的な変異が加えられていると、考えるのが妥当でしょう。
それには二つの可能性があると、私は考えています。
その一つは、過去に地球を訪れた、異星人による遺伝子操作によるものです。