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あなたの守護神

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守護神あるいは守護霊という言葉を、聞かれたことがあると思います。

他にも支配霊とか指導霊とか、似たようなものがありますよね。

でも、そういう表現は何となく宗教的な臭いがしますし、明白な上下関係を示されているようで、あまり好ましいとは思えません。

ただ、目に見えない世界や、目に見えない存在のことは、普通の人にはわかりません。

また、わからない世界のことを、表現する言葉などありませんから、どうしても限られた言葉で、表現するしかないのでしょう。

でも、そうなると、やはり宗教的になったり、上下関係があるように、聞こえたりしてしまいます。

そもそも、私たちはこの世界に生きていますから、何でもこの世界を基準に考えます。

ところが、私たちの本質は心であり、本来は姿形を持たない存在なのです。

ですから、守護霊などという言葉で表現される存在も、私たちと同等の存在なのかもしれません。

彼らをこの世界に生まれて来る前の、親しい仲間であったり、自分の分身のような存在であると、考えることもできるのです。

 ※こっそり出版さんによるイラストACからの画像です。

この世界が一種の学習ゲームだとしましょう。

姿形を持たない存在にとって、姿形で成り立つこの世界は、とても興味深く魅力的なはずです。

姿形を持つということが、どういうことなのかを、知らないのですからね。

そこで誰かがこのゲームに挑戦したとします。

ゲームにまだ参加していない者や、既にゲームを卒業した者などは、現在挑戦中の者のすぐそばにいて、みんなで見守ったり応援したりするでしょう。

それが守護神や守護霊、あるいは支配霊や指導霊などという言葉で、表現されるのではないかと思うのです。

その中でも、一番中心的な存在は、本来の自分自身です。

私たちはこのゲームに参加してはいますが、参加している自分というものは、本来の自分のごく一部なのです。

残りの自分は、今でも姿形のない世界にいて、この世界の自分にいろいろ指示を出すのです。

言ってみれば、私たちは探査機で、司令塔が別の所にあるというわけです。

その司令塔をこちらの世界の言葉で表現すると、無意識と言うのですね。

私たちが無意識とのつながりを感じている時は、周辺にいる他の応援部隊の存在も、認識しやすいと思います。

それは誰もいないはずの、自分の傍らに立つ気配のように、感じるかもしれません。

あるいは、頭の中で道を示そうとする良心として、受け止めるかもしれません。

 ※Pete LinforthさんによるPixabayからの画像です。

守護神や守護霊とは、私たちを守ってくれる存在だと、考えられがちですが、彼らは何が何でも、私たちを守ってくれるわけではありません。

この世界で生きるか死ぬかということは、私たちにとっては、何より大切なことに思えます。

でも、彼らにとっては、そんなことよりも、この学習ゲームで、何を学び取るかということの方が、遥かに重要です。

もちろん、死ぬということは、このゲームを止めることになりますから、それ以上の学習は続けられなくなります。

目的を達成できたのであれば、それで構わないのでしょうが、そうでない限りは、学習を続けられた方がいいわけです。

そういう意味では、彼らにとっても、私たちが生き続けることが、望ましいでしょう。

でも、そのためには私たちが、彼らとのつながりを、保つ必要があります。

それは無意識の指示に従うこと、つまり、自分の本音で生きることです。

そんな状態の時にあって、彼らは初めて、守護神や指導霊としての、役割を果たすことができるのです。

 ※うちなーんちゅさんによるイラストACからの画像です。

彼らが懸命に応援したり指示を出したとしても、こちらが聞く耳を持たなければ、どうしようもありません。

目の前に危険が迫っていても、頭からその中へ、突っ込んで行くことになるでしょう。

時に、くつの紐が切れるとか、誰かに呼び止められるとか、という偶然によって、奇跡的に危機を回避できることがあります。

それは彼らが助けてくれたわけですが、単に助けたということではなく、自分たちの存在を、認識してもらおうとしているのです。

ああ、助かった、不思議なこともあるものだ。
という感じで終わってしまっては、意味がありません。

どうして助かったのかということを、深く考えて欲しいし、自分たちとのつながりを、思い出してもらいたいのです。

誰にでも、守護神や守護霊と呼ばれる存在はいます。

でも、彼らをそのように見るのではなく、ゲームに夢中になっている自分を、横で声を枯らして応援してくれている、仲間がたくさんいるのだと、考えてみて下さい。

この世界で独りぼっちでいるように感じていても、決してそんなことはないのです。

あなたの周りには、あなたの守護神たちが、いつも寄り添って応援してくれているのです。

守護神とは、そういうものだと思います。

 ※しらさんさんによるイラストACからの画像です。