女性蔑視
オリンピック組織委員会会長が、女性蔑視発言をしたことで、大きな騒ぎになっています。
しかし、この方は以前から、失言癖の多い人物として有名です。
それにも関わらず、オリンピック組織委員会会長に就任できたのは、この方が度々される失言を、周囲も容認していたということになります。
今回の女性蔑視発言も、それを聞いていた周囲の人間が、誰もそれを問題としなかったことが、問題だと指摘する声もあります。
まさに、そのとおりであり、そこにこそ、この問題の本質があるように思います。
人間の数だけ、いろんな見方、いろんな意見がありますから、今回のような発言、あるいは考え方があることは、どうしようもありません。
いいとか悪いとかいう判断基準が、人によって異なるため、どうしたところで、人の怒りを買うようなことを、口にしてしまう人はいるものです。
ですから、この方がどのようなことを考えようが、それはこの人の勝手なのです。
問題なのは、こういう人をオリンピック組織委員会会長に、据える人たちの方でしょう。
そこにはオリンピックの成功とは、別の目的があるように見えてしまいます。
昔であれば、このようなことがあっても、そのうちにうやむやに、なってしまうでしょう。
でも今は昔とは違います。
今の人たちは黙っていません。
今回のことでも、多くの方が声を上げ、問題の是正を訴えています。
昔では考えられないことです。
この方に限りませんが、政治家の先生たちが、筋違いの言動や、差別的発言などを見せるたびに、国民は怒りを見せます。
以前であれば、白けてしまって、政治に無関心という人が、多かったように思います。
しかし、無関心は政治家の先生たちに、好きなようにさせると、気がついた人々は、選挙以外の方法も使って、自分たちの意思表示をするようになりました。
これは非常にいいことだと思います。
古い指導者たちが、老害と呼ばれるような言動を示すたびに、国民が賢くなり、自ら動くよういなって行くのかと思うと、この方たちの役割は、意外に重要なのかも知れませんね。