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結婚から学ぶこと

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世の中には、いろんな形の夫婦がいます。

何をするにも、二人一緒の夫婦もいれば、結婚当初から、ほとんど別居という夫婦もいます。

夫が働いて妻が家事という夫婦もいれば、夫婦共稼ぎという場合もありますし、夫の方が主夫だという家もあります。

趣味が共通の夫婦、全然好みが違う夫婦、元々は好みが違っていたのに、いつの間にか同じことをするようになる夫婦。

見た目は仲睦まじいのに、本当は心が離れている夫婦。

やたら喧嘩ばかりしているくせに、相手から離れられない夫婦。

本当に夫婦は、いろいろです。

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一般的には、役所に婚姻届を出した二人を、夫婦と考えますが、内縁の夫や妻というのもあります。

また、同性同士のカップルというのもあり、地域によって夫婦と認めてもらえる所と、認めてもらえない所があります。

とにかく、いろんな夫婦がありますが、普通に考えれば、どんな形の夫婦であれ、幸せを求めて一緒になるのだと思います。

でも、人生が経験や学びの場であると見た場合、必ずしも結婚生活が、一般的に信じられているような、幸せを目的としたものでは、ないかもしれません。

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私たちは、いいことであれ、悪いことであれ、様々な人間関係を通して学びます。

夫婦というのも、一つの人間関係です。

その関係の中で、互いが相手に何を求めているのか、何を期待しているのかが、明らかになって行きます。

そして、その内容に応じた結果が、必ず用意されています。

それがどんな結果であれ、それはその人の言動や、価値観に応じたものですから、そう言った結果を突きつけられることで、人は自分自身を省みるのです。


経済的に豊かな暮らしをして、好きなことに夢中になり、多くの人に愛される、というのが、一般的な幸せのイメージでしょう。

それはあくまでも、お金が物事の基準になっている、今の人間社会が創り出した、幸せのイメージです。

そのイメージは、嫌なことや醜いこと、面倒なことなどを、全く無視した安直なものです。
深みというものが、ありません。

本当に大切なことや、自分が本当は何を求めているのか、ということは、表面的な楽しさだけを追っていたのでは、見えないことが多いのです。

本当の幸せに気がつくためには、嫌な想いが必要なこともあります。

そのために、結婚生活に失敗して、いろんな苦労をするという人も、少なくないと思います。

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結婚に失敗した場合、大抵は大きなショックを受けるでしょう。

でも、その失敗によって、大きな学びを得ることができたなら、それは本当の幸せへの、近道だと言えます。

結婚がうまく行かなかったことを、悪く考えるかどうかは、その人の勝手です。

その人自身が、その価値観で生きて行くだけの話であり、自分がその人の考え方に、合わせる必要はありません。

つまり、家族や親戚、あるいは世間がどう思おうと、どうでもいい事なのだと理解するのです。

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夫婦のあり方についても、同じことが言えます。

夫婦でバラバラな暮らしをしている場合、お宅は大丈夫なのかと、心配してくれる親切な人が、いるかもしれません。

でも、お互いに価値観を認め合い、尊重し合えているのであれば、それはそれでいいのです。

他人がとやかく言うことではありません。

それで二人が楽しく暮らせるのであれば、全然構わないのです。

もし、これでは二人で暮らす意味がないねと、お互いに思うのであれば、その時は仲よく別れて、お互いの道を進めばいいでしょう。

進む道は違っても、互いを大切に想う気持ちは、そのままなのですから、何も問題はありません。

よくないのは、相手を悪く思い、いがみ続け、別れた後も、嫌な気持ちが、ずっと尾を引く状態です。

それでは、新たな人生を歩み始めたつもりでも、実際は少しも前進できていません。
後ろを振り返りながら、ずっと立ち止まったままです。

嫌な体験であったとしても、それを次の人生に、どう活かすかということを、考えるべきなのです。

そうでなければ、わざわざ嫌な体験をしても、何も得るところがありません。

嫌な事から何かを学び、それを活かせたとすれば、嫌な経験をしない時と比べると、遥かに味わいのある、素敵な人生を送れます。

結婚や夫婦という言葉や形に、世間と同じように、特別な意味合いを持たせるから、それに失敗してしまったと思って、深く傷ついてしまうのです。

本当の目的は、そこではありません。
本当の目的は、体験からの学びです。

それを学ぶことができたなら、次にまた結婚をしようと、独身のままでいようと、自分なりに価値が感じられる、深みのある人生を送れるでしょう。

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