精神エネルギーの物質化 その1
幽霊を信じる人もいれば、信じない人もいます。
ここでは、幽霊は存在するものとして、話を進めます。
幽霊とは、一度はこの世を生きた人が、肉体の死後も、姿を見せるものを言います。
一般的には、幽霊はネガティブな思念を持っていると、見られています。
でも中には、この世に未練があるわけではない人が、何かを伝えるために、幽霊の形で現れることもあるようです。
いずれにしても、幽霊が現れる時、つまり、死んだ者が姿を見せる時は、失われたはずの体が、そこに再現されるのです。
その姿は生きていた時と、全く変わらないこともあれば、向こうが透けて見えるような、希薄なこともあります。
あるいは、頭だけだったり、手や足だけだったりすることも、あるようです。
それを異様なことと見るのではなく、どういう仕組みで、そうなるのだろうと考えてみて下さい。
これは、とても興味深いことなのです。
何もないはずの空間に、体あるいは体の一部という、物質が創られるのです。
まるで、魔法みたいですよね。
私たちの体は、突然空間に創られたものではなく、両親の精子と卵子が一つになった、受精卵の分裂で創られます。
ですから幽霊の体は、生きている人間の体とは、似ていても異なるものです。
人間の体は本人が死んでも、腐って崩壊しない限りは、そのままの姿で残っています。
しかし、幽霊は突然現れもすれば、突然消えたりします。
もし、幽霊に協力してもらって実験ができるのなら、幽霊に髪の毛や血液を分けてもらい、それを顕微鏡などで調べてみたいものです。
とにかく、幽霊とは肉体を持たない、思念だけの存在のはずです。
姿を見せていなくても、その存在が感じられることはありますし、物音を聞かせたり、そこにある品を動かしたりすることも、あるようです。
これらは全て、物質エネルギーであるこの時空間に、思念によって与えられた影響と言えます。
幽霊を信じない人にとっては、そもそも、そんなことは有り得ない、という話でしょう。
しかし、人の本質は心であり、精神エネルギーであるとすれば、幽霊の存在は不思議でも何でもありません。
また、物質エネルギーもまた、一種の精神エネルギーだと考えれば、幽霊の思念が時空間に影響を及ぼすことは、大いに有り得ることなのです。