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人生の目的 その3

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私たちは心の存在で、本来は姿形を持ちません。

姿形があるこの世界は、仮の居場所であり、本当の居場所は別の所にあります。

そこからこの世界へ、出たり入ったりするので、前世や来世という発想が生まれるのです。

では何のために、この世界への出入りを、繰り返すのでしょうか。

それもむりやりではなく、自ら行っているようなのです。

そこには何か目的があるとしか思えません。

そして、それこそが一人一人の、人生の目的だと言えるでしょう。

 ※あこまりさんによる写真ACからの画像です。

人はそれぞれ事情が違いますから、同じ世界の同じ環境に生まれたとしても、抱えた目的は様々だと思います。

だからこそ、同じように育てたはずの兄弟姉妹なのに、一人一人が全然違う性格や好みを持っていて、生き方や育ち方が異なって来るのでしょう。

しかし、自分が目的を持って生まれて来たことなど、誰も覚えてはいません。

そのため、自分が置かれた環境に不満を持ち、親に対して、産んでくれと頼んだ覚えはない、などという言葉を、口にするようになるのです。

私たちは今の人生で、何らかの形で成功したいと望みます。

お金をたくさん稼いで、好きなことを一杯やりたい。
素敵な人と一緒になって、楽しい結婚生活を送りたい。
有名になって、みんなから注目されたい。

他にもいろいろ望みはあるでしょう。
でもその望みが、人生の本当の目的であることは、少ないかも知れません。

私たちが普段の意識で、考える人生の目的と、産まれて来る前に、決めていた人生の目的は、別なのです。

どちらが重要なのかは、決まっています。
それは産まれて来る前に、決めた目的の方です。

その重要な目的を果たすためには、恐らく最適な環境を、選んで産まれるでしょう。

つまり、私たちが産まれた家や地域の環境は、自分の目的に応じたものなのです。

 ※フジキさんによる写真ACからの画像です

人によっては、自分が置かれた環境が、恵まれていないように、思えるかも知れません。

しかし、そこには何か理由があるのです。

ただ、つらい、苦しい、悲しい、しんどい、などと不満を述べるだけでなく、その嫌な環境に、どんな意味があるのかを、探ってみるといいと思います。

それは、その環境から飛び出すための、原動力になるのかも知れません。

嫌な経験を積むことで、他の人の苦しみを、理解できるようになるためとも、考えられます。

あるいは、つらさを知ることで、より深く喜びを感じられるようになる、ということもあるでしょう。

自分の人生にとって、重要な人との出会いが、その苦しい環境の中に、組み込まれていることも有り得ます。

もしかしたら、誰かを支えるために、つらい立場を買って出た可能性もあります。

この場合、その人は相当強い覚悟と精神力を、持ち合わせているのだと思います。

 ※StockSnapさんによるPixabayからの画像です。

いずれにしても、そこにどんな計画が隠されているのかは、人によって違うでしょうし、本人でなければ、知りようがありません。

その本人も、つらい環境の下で、ネガティブな思いばかりを募らせていたのでは、そこに隠された秘密に、気がつかないかも知れません。

でも、どんな環境や境遇にも、必ず理由があるでしょうから、それを探ってみると、人生の受け止め方が、違ったものになると思います。

ちなみに、前世で悪いことをしたから、今世でひどい目に遭わされているのだ、というような考え方は正しくありません。

自分の人生は、自分で選んでいるのです。

人生に組み込まれているのは、罰ではなく学びです。

どんなことが学べるかは、その人次第です。

とにかく、人生には目的はあると、考えて下さい。

そして、その目的は他の誰かのためではなく、自分自身のために、自分で決めたものだと理解して下さい。

本当にそうなのかと、疑いたくなるとは思います。

でも自分の人生は、自分で選んだのだと考えると、気持ちが楽になるのは、間違いありません。

真偽を確かめるのは、あとにして、自分は自分の意志で、産まれて来たのだと思うようにしてみて下さい。

そうすれば、きっと新たな人生が経験できると思います。