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繰り返される悲劇2

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 ※Fajrul FalahさんによるPixabayからの画像です。

一方で、こういう事件が起こると、すぐに暴動を起こす、愚かな人たちがいます。

そういう事をすると、黒人に偏見を持つ警察官の立場を、守ることになるのにです。

この人たちは、デモによって非暴力的に抗議する人々の、足を引っ張っているわけです。

しかし、彼らはそんな事には、お構いなしです。

また、黒人の犯罪率が高いというのも、事実でしょう。

それは黒人を憎む警察官に、言い分を与えることになってしまいます。

そういう状況を見ていると、アメリカ社会とは、無関係の立場にいる人は、どっちもどっちだと思うかも知れません。

しかし、元を質せば、白人社会が悪いのだと、私は思います。

黒人犯罪が多いのも、暴動を起こすような、愚かな人が出て来るのも、白人中心の社会のせいでしょう。

仕事がないから、貧困な暮らしになる。
貧困だから、優秀な学校には入れない。
学歴がないから、高収入の仕事には就けない。
収入が少ないから、貧困から抜け出せない。

こんな環境に置かれては、肌の色や人種の違いに関係なく、誰でも世の中が嫌になり、犯罪を起こす者も増えるでしょう。

多くの黒人市民が、このような環境に置かれているのは、白人中心の社会だからです。

それでも、一部の黒人は地位やお金を、手に入れることに成功しています。

黒人を差別しない白人も、今はかなり多いと思います。

 ※Wilhan José Gomes wjgomesさんによるPixabayからの画像です。

それでも、黒人への偏見を、持ち続けている白人も、やはり多いと言わざるを得ません。

その根底には、黒人への不安や、恐れがあるのでしょう。

それは犯罪率が高いことへの、恐れかも知れません。

でも、それだけでなく、社会で活躍する黒人が増えることで、白人の居場所が狭められると、心配しているような気がします。

色が白い者が優秀だ、という観点に立てば、色が黒い者は、その対極にあるわけです。

この時点で、すでに黒人への偏見が、成立しています。

そこに犯罪の可能性や、能力への恐れが加わって、黒人を排除したいという気持ちに、なるのだと思います。

しかし、黒人への偏見を持つ人は、教養が低い者だけでしょう。

教養の高い者は、肌の色に関係なく、差別はしません。

ここで言う教養とは、学歴のことではありません。

社会的に成功して、たくさんのお金や地位、名誉を手にした人のことでもありません。

本当に教養がある人というのは、人間はみんな同じだと、理解できる人です。

肌の色や習慣、宗教、言語、民族、そういうものが違っても、みんな、同じ人間だと言い切るためには、それだけの知識と経験が必要です。

そうでなければ、あいつたちは人間じゃないとか、連中は動物以下だという言葉を、権威がある人に言われた時に、そうなのかなと思ってしまうでしょう。

景気が悪いとか、災害に見舞われたとかで、いらいらしている時、教養のない人は、うっぷんを晴らすために、自分より下に設定した相手を、徹底的に攻撃するのです。

いわゆる八つ当たりであり、いじめです。

それは未熟な者がすることであり、人間の姿はしていても、中身は動物と同じです。

人間には動物たちとは、比べ物にならないほどの、知性があります。

その知性を活用できなければ、動物と同じです。

 ※Tania Van den BerghenさんによるPixabayからの画像 です。

今、世界中で知性を働かせ、本来の人間の姿になろうとしている人が、増えて来ています。

一方で、知性を捨てて動物的な生き方を、選んでいる人も多くいます。

後者は自分の地位を守るため、まさに動物的に前者を攻撃し、時には命さえ奪おうとします。

そのことに胸が痛まないのは、彼らが人間の姿をした、動物である証拠です。

そして、これまでの人類社会は、動物的な者たちが支配して来ました。

しかし、これからは人間が本当の知性を、花開かせる時代なのです。

どちらが社会を築くのに、ふさわしいか。
どちらの社会が、人々にとって暮らしやすいか。
どちらの社会が、平和で安全で、愛情に満ちているのか。

考えれば、わかることだと思います。

何故、同じような事件が繰り返されるのか。

それは社会に原因があり、社会をコントロールしている、支配者に問題があるのです。

そして、人々が本当の原因に気づくまで、似たような事件は続くのです。

病気でもないのに、自分の人生、自分の暮らしを、誰かに委ねるのは、知性を働かせているとは言えません。

自分で考え、自分で決定し、自ら行動する。

それが知性を働かせるということです。

そして、それこそが新しい社会で、求められるものなのです。