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許すということ その4

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 ※My pictures are CC0. When doing composings:さんによるPixabayからの画像 です。

人生は一本の道を、歩んで行くようなものです。

でも、あなたが誰かに怒りを感じている間、あなたは前を向いていません。

歩みを止めて立ち止まり、振り返った後ろの道を、いつまでも見つめている状態です。

道の先に、素敵な事が待っていても、立ち止まっていると、そこへたどり着くはできません。

素敵な事に出会えませんから、あなたは人生が台無しにされたと、受け止めてしまいます。

でも、あなたが顔を前へ戻し、後ろを振り返ったりしないで、歩み始めれば、人生は修復されます。

 ※Angelo MazzottaさんによるPixabayからの画像です。

前を向いたあなたの心は、怒りの振動が消えて、本来の状態に戻っています。

相手を許すというのは、相手への執着を捨てて、再び自分の人生を、歩み始める事なのです。
相手を利する意味ではありません。

あなたが相手を許そうと許すまいと、そんな事は相手には関係ありません。

相手を許すという事は、自分自身を癒やすという意味なのです。

自分のために、相手を許す。
つまり、どうでもいい相手への執着を捨て、本来の自分を取り戻す、という事なのです。

それが実際は、なかなかできないと思うかも知れません。

でも、呪文のように唱えてみて下さい。

私は、あいつを許す事に決めた。
もう、あいつに対して腹を立てないし、あいつの事は、どうでもいい。
私は自分の道を、進むだけだ。

いらいらしそうになったら、この言葉を繰り返し、自分自身に宣言するのです。

そうすれば、自分でも驚くほど、気持ちがすっきりして、あなたは怒りから、解放されるでしょう。

できれば、その時に鏡を見て、笑顔を作って下さい。

笑顔を作ったら、できるだけ変な顔の、百面相をしてみて下さい。

そこに小さな子供がいると考え、その子供を笑わせるような、顔をするのです。

そうすれば、あなたの怒りは消え、あなたは相手を、許せるようになっているでしょう。

 ※KrzysiekさんによるPixabayからの画像 です。

あなたの心が癒やせるように、もう一言だけ。

私たちが、この世界に生きているのには、意味があります。

その意味は、一人一人違います。
それでも、その意味がとても重要だという事は、全ての人に共通しています。

ですから、存在価値のない者などいないのです。

宇宙にとって、全ての人は分身です。
どんな人でも、宇宙にとっては、意味がある存在なのです。

その事を念頭に置いて、自分が生きる意味を探って下さい。

頭で考えるのではありません。
考えてもわかりません。

これは考えるのではなく、心で感じ取るものなのです。

いろんな所、いろんな場面で、世界を感じて下さい。

もし、自分の意味を感じる事ができたならば、あなたを傷つける者はいなくなります。

体が傷つく事があっても、あなたという存在が、傷つく事はありません。

そして、それこそが本当の、心の癒やしになるのです。

 ※beate bachmannさんによるPixabayからの画像です。