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自分にできること

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 ※Free-PhotosさんによるPixabayからの画像です。

今、自分がやっている事とは、何でしょうか。

仕事?
趣味?
義務?

仕事は大抵が、生活のためですよね。
お金の世界ですから、お金を稼がないと、暮らして行けません。

自分の好きな事を、仕事にしている人もいるでしょう。

でも、ほとんどの人は、好きでしているのではなく、お金を得るためにしているのだと思います。

趣味は自分が好きなことです。

日常で嫌なことがあっても、趣味に没頭することで、嫌なことを忘れられます。

できれば、他の全ての事から解放されて、趣味だけに集中していたいと、誰もが思うでしょう。

それでも、やらないといけない事があると、そういうわけにもいきません。

仕事もそうですし、子育てや親の介護など、他に誰かがしてくれるわけでない事柄から、逃れる事はできません。

たまに逃れようとする人がいますが、それは当然事件へと発展し、結局はその人は、全てを失う事になります。

 ※lannyboy89さんによるPixabayからの画像です。

中には、やる事がないと言う方も、いるかも知れません。

仕事を失い、次の仕事が見つからない。

趣味というものなどない。
あるいは、以前は趣味があったけど、今はそんな余裕がない。

天涯孤独の独り身で、何かをしてやる相手も、特にいない。

する事が見つからず、一日ぼんやり過ごしてしまうのは、退屈でしょう。
それに、不安もあるでしょうから、やるせない気持ちになると思います。

さて、ここで質問です。

自分の前で、突然倒れた人が、いたとします。
あなたなら、どうしますか。

 ※OpenClipart-VectorsさんによるPixabayからの画像です。

急いで駆け寄り、声をかけたり、息をしているかを、確かめるでしょうか。

携帯電話でも持っているなら、救急車を呼びますか。

あるいは周囲の人に声をかけて、助けを求めるでしょうか。

それとも、見なかった事にして、その場を立ち去ってしまうでしょうか。

その場を立ち去ったなら、その人は人助けを、自分の仕事・趣味・義務の、どれでもないと判断したのでしょう。

普段どおりの基準に、従ったのですね。

一方、駆け寄った人にしても、人助けを自分の仕事・趣味・義務とは考えません。
そんな事を考える暇など、ありませんからね。

では何故、駆け寄ったのでしょう。
何が行動の、原動力になったのでしょうか。

それは、その人が自分の無意識に、従ったからです。

言い換えれば、人に手を差し伸べるのは、人としての本音の行動なのです。

 ※Vicki NunnさんによるPixabayからの画像です。

人は愛に生きる存在です。
つまり、人としての本音とは、愛なのです。

思わず手を差し伸べる行為とは、愛に従った行為です。

そういう行動に出る人は、自分の本音に素直なわけです。

しかし、日常生活の中で、いつでも本音に従えるとは、限りません。

駆け寄った人が、如何なる場面でも、本音に素直かどうかは、わかりません。

また、立ち去った人が、別の場面で、本音に従うことも有り得ます。

いずれにしても、人としての本音で生きる方が、魅力的だと思いませんか。

誰かのために、手を差し延べる。

それはいつだって、自分にできることでしょう。

それは他人から見ても、気持ちがいいですし、本人としても、気持ちのいいことだと思います。

 ※Alexander LesnitskyさんによるPixabayからの画像です。

今の世の中は、損得勘定や自分勝手な考え方で、生きる人が多いように思います。

でも、そんな人たちの中にも、人としての本音は、存在しています。

その本音に従えないのは、世間にはびこる価値観が、邪魔をしているからです。

しかし、愛で行動する人の姿を見ると、本音の部分が強く刺激を受けます。

その結果、自分も本音に従った生き方を、しようと思う人が出て来るでしょう。

一人にできることは、限られています。

一人の力では、大きなことはできないかも知れません。

それでも、自分にできることは、あるのです。

ささやかな事であっても、自分にできることであるのなら、素直に行動するのがいいと思います。

とにかく、自分が爽やかな気分になれます。

仕事や義務でやっていたはずのことも、愛の気持ちから、行うようになるでしょう。

自分がそうする事で、他の人も刺激され、周囲にいる人たちの多くが、同じように愛を示すようになると思います。

特に今は世界中が、様々な困難に打ちひしがれ、愛に飢えた状態です。

これまでだと、広がりにくかった愛の行為が、今は伝播しやすい状況なのです。

誰もが大変な時代ではありますが、こんな時だからこそ、ささやかな愛の行為が、大きな力を発揮するのです。

そして少しずつですが、小さいけれど素敵な環境が、社会のあちこちに作られて行き、やがては社会全体が、愛に満ちたものになると思います。

 ※Gerd AltmannさんによるPixabayからの画像です。