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あの世と幽霊 その2

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 ※ComfreakさんによるPixabayからの画像です。

自分の思いが、自分の状態を決めるのは、幽霊に限った事ではありません。
生きている私たちにも、言える事なのです。

でも、生きている間は、思い悩みや決めつけた考え方を、変えるチャンスがあります。

誰かとの出会いや、何かの出来事が、思い直すきっかけを与えてくれるのです。

しかし、肉体を離れて、心だけの存在になると、普通の人には認知されません。

たまに気配を感じたり、姿を見る人が、現れるかも知れませんが、大抵の場合、怖がって逃げてしまいます。

死者を諭して、未練を解消してくれるような人は、いないと言えるでしょう。

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 ※miiyaさんによるPixabayからの画像です。

地面を転がるビー玉が、いつか動きを止めるのは、地面との間に起こる、摩擦力のためです。

摩擦がない真空の中を、飛び続けるビー玉は、何かにぶつかるか、大きな引力に引っ張られるかしなければ、永遠に同じ速度で飛び続けます。

精神エネルギーの状態も、そこに新たな刺激が加わらない限り、ずっと同じ状態を維持すると思われます。

すなわち、怒りや悲しみ、恨みや後悔などの、強い念だけを抱いて死ぬと、死者の心は、その感情の渦の状態のまま、身動きが取れなくなるのでしょう。

生きていれば、何かの刺激が加わって、エネルギーの状態を変える事ができるのです。

しかし、この世とあの世の狭間にいては、何の刺激も加わりません。

死を迎えようとしている人の枕元に、既に亡くなった家族や知人が、訪れるという話を、聞く事があります。

彼らはその人が肉体を離れるまで、その人のそばに付き添い、その時が来れば、あの世への案内人になってくれるのでしょう。

実はこういう存在が、幽霊になってしまった者にも、声をかけているのではないかと思われます。

しかし、強い悲しみなどの念に囚われていると、それらの存在の声が、聞こえないのかも知れません。

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 ※Daniel RecheさんによるPixabayからの画像です。

生きている人間で言えば、部屋の中で、自分だけの世界に、引き籠もっているのと同じです。

ただ、永遠に引き籠もっているわけでは、なさそうです。

何故なら、鎧武者の幽霊の話はあっても、縄文時代や弥生時代に生きた人の幽霊話は、聞かないからです。

時間はかかるかも知れません。

でも、本人の中のわずかな心の変化が、いずれは全体の感情の渦を、引き止める力になるのだと思います。

あるいは、感情の渦の力が弱まる事で、あの世から迎えに来ている人の、声が聞こえるようになるとも考えられます。

ただ、いずれにしても、強いネガティブな想いを抱いたまま、この世を去るという事は、お勧めできません。

どんなに嫌な事があったにしても、避けた方がいいと思います。

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 ※TumisuさんによるPixabayからの画像です。

最近、自ら命を絶ってしまう人が、増えています。

一見、楽しく過ごしているように見える人が、ある日、突然、亡くなってしまう事もあります。

みんな、本当の心の内は、なかなか人に喋りません。

ですから、心の中の感情の渦を、違う状態に変化させられず、ただ増幅させてしまうのでしょう。

自分でも、どうにもできなくなるほど、感情の渦が大きくなると、その人は突発的に思いがけない行動を、取ってしまいます。

自分の中に、ネガティブな感情の渦がある人は、その渦が大きくなる前に、幽霊が示している事を、理解しておくべきでしょう。

自殺をする人は、この世の全てが嫌になり、そこから解放されたくて、命を絶つのだと思います。

それでも結局は、自分が消滅する事はないのです。

つらい思いは、そのまま残り、そこから抜け出す事は、かえって容易ではなくなるでしょう。

ただ、残された人々の悲しみを、知る事ができたならば、それが死者の心を正気に戻し、幽霊になる事を、防げるかも知れません。

 ※StockSnapさんによるPixabayからの画像です。

自ら命を絶った人の多くは、恐らく自分の取った行動を、大いに悔やんで、残された人たちに詫びるのだと思います。

そして、案内人に従って、次のステップのために、あの世へと移行すると思われます。

ただ、一部の人たちは残念ながら、幽霊になってしまうのでしょう。

それは、本当に気の毒な事です。

でも、必ず助けは来てくれます。

それに、家族や友人たちの祈りは、精神エネルギーの波として、きっと幽霊になった者の、心に届くでしょう。

それは感情の渦を抑える力となり、あの世への移行を、早める事ができるに違いありません。