小惑星帯(アステロイドベルト)の謎
火星と木星の間には、無数の小惑星が集まっているエリアがあります。
これは、かつて存在した惑星が、何らかの原因で、粉々になった痕跡かと、考えられていました。
でも今は、巨大惑星木星の重力に、散らばる星屑が引っ張られ、一つにまとまる事ができなかった、という考えが主流のようです。
つまり、惑星が壊れたのではなく、惑星になりそこねたという事ですね。
しかし、疑問は残ります。
現在の木星は、地球の300倍以上という、巨大な質量を持っています。
当然、木星の引力は、それぐらい大きいとわかります。
でも、太陽系の初期で、惑星が形成され始めた頃は、今ほど大きくはなかったはずです。
最初は宇宙に漂う、小さな岩石が集まって、原始惑星が生まれます。
その原始惑星がさらに集まって、今の地球型の岩石惑星が、生まれたと考えられています。
木星が今のように、巨大に成長して行く過程で、そちらに引っ張られた岩石があっても、不思議ではありません。
しかし、木星が今ほど巨大になるまでには、かなりの時間がかっているはずです。
その間に、この小惑星帯の軌道でも、地球のような惑星が、形成されなかったとは、言い切れないと思います。
そこにあった惑星が、何らかの理由で破壊され、粉々になった。
そして、その破片が現在の木星に引っ張られて、広範囲に広がったと考える方が、自然のような気がします。
ちなみに、日本でほうき星として知られる、彗星ですが、その形は小惑星と区別がつかないそうです。
彗星は太陽に近づいた時だけ、水蒸気やガスを噴出し、尾のように見えます。
ガスなどを噴出していない時には、小惑星にそっくりだと言います。
噴出するガスなどは、いずれ尽きる時が来ます。
その時は、彗星はただの小惑星になるようです。
また、小惑星と思われていたものが、突然ガスを噴出し、彗星と呼ばれるようになる事もあるそうです。
小惑星と彗星が同じ物だと考えると、その軌道が違うのは何故でしょうか。
小惑星は太陽の周りを、円を描いて回るのに、彗星は大きく軌道を外れて、楕円を描いています。
これも小惑星帯にあった惑星が、こなごなに粉砕された時の勢いで、一部の破片が遠くへ飛ばされ、彗星になったと考えると、説明がつきます。
今の天文学でも、太陽系の形成について、絶対的な事はわかっていません。
いろいろ言われているのは、全て仮説であり、一つの意見に過ぎないのです。
私としては、惑星に太陽系外から来た、大きな天体がぶつかって、それぞれが壊れて、小惑星帯になったという意見に、賛成したいですね。
ところで、元々小惑星帯にあった惑星を、マルデックと呼ぶ人たちがいます。
調べてみましたが、どこからその名前が来たのか、よくわかりません。
ただ、かつてその惑星には、高度な文明があったと言われています。
恐らく、その情報はチャネリングという、異星人あるいは別次元の知性体との、無意識を通じた、交信によるものと思われます。
私は異星人が存在していると考えていますし、地球にも既に訪れていると、理解しています。
また、チャネリングという交信も、有り得ると思います。
しかし、チャネリングと称しているものが、全て本当に異星人との交信なのかは、わかりません。
一部は思い込みであったり、注目を浴びるための嘘であるとも、考えられます。
チャネリングと言われた時に、それが本当の交信なのかどうかを、判断する術はありません。
その人物が信用できるかが、鍵になるでしょう。
それでも、その発言内容の信憑性を考えれば、誰が発言したのかは、大した問題ではないかも知れません。
もちろん信憑性を判断するのは、自分の知識や経験です。
たとえその話を信用したとしても、矛盾する事実が見つかった時には、すぐに考えを変えられる、柔軟な思考が必要です。
いずれにしても、マルデックの文明の話は、やはり本当の事かどうかは、わかりません。
とは言え、この太陽系に人類以外の、高度文明があったという話は、ロマンがありますよね。
チャネリングによれば、マルデックの文明は、惑星崩壊と共に滅亡しましたが、知性体の魂は火星や地球に、転生したと言うのです。
宇宙全体が、精神エネルギーでつながっているとすれば、星を超えての転生も、有り得ると思います。
本当にそうだとしたら、やはりロマンがありますよね。
それに火星にも、文明があったというわけですから、驚きです。
つまり太陽系には、マルデック、火星、地球と、三つも文明が生まれたわけです。
事実の確認はできませんが、それにしても興味深い話だと思います。