自分の人生 他人の人生1
人生とは何でしょう。
人生とは、その人そのものです。
その人の思考や行動、その人がいる環境、それに対するその人の感覚や感情、それらの記憶と将来への不安や希望。
それらの全てが、人生なのです。
我が道を行くとばかりの、人生もあるでしょう。
世間に流されているような、生き方もあるでしょう。
我が道を行くのは、自分でその道を選んでいると、誰にもわかりやすいですね。
でも、世間に流されているというのも、流されるという道を、選んでいるわけです。
どちらにしても、全ては自分で選んでいる事なのです。
自分は無力で、他人に逆らえない。
だから、本当はこんな生き方は嫌だけど、そうせざるを得ないんだ、と言う方もいると思います。
しかし、自分は無力だと決めつけているのは、やはり本人なのです。
他人の言動に従わない方法は、いくつもあります。
その全てを試みないまま、相手に従うというのは、無力な自分を演じる事を、本人が選択しているわけです。
言う事を聞かなければ、お前を殺すぞと、言われたとしましょう。
殺されるのは嫌だと思う人は、相手に従うでしょう。
それは、従うことを選択したのです。
でも、死んでも従うものかと思う人は、別の選択をします。
殺されるかも知れませんが、相手には従いません。
今のは、極端な話です。
でも、どんな状況にあっても、自分の人生を決めるのは、自分自身なのです。
他の誰にも、その主導権はありません。
どんなに相手が脅して来ても、本人が嫌だと言えば、それまでです。
他人はその人を、思い通りにする事はできません。
自分の人生は、つらくて嫌だと思うでしょうか。
もしそう思うのなら、そんな人生はやめて、もっと楽しい人生を送るよう、自分で決めればいいのです。
足を引っ張るとしたら、根拠のない価値観でしょう。
自分なんかが、そんな事できるわけがないとか、楽しい人生を送れる人は、恵まれた人だというものです。
その価値観を、後生大切に、抱き続けるのは自由です。
でも、それで本当に生きるのが嫌になるのなら、さっさとその価値観を捨てればいいのです。
簡単な話です。
死んで、新たな人間に生まれ変わりたいと、思うでしょうか。
ならば、朝、目が覚めた時に、自分は別の人間になったと、思えばいいのです。
古い価値観は一切捨てて、これからは新しい価値観で、生きると決めるのです。
嘘だと思うかも知れませんが、本当に簡単な事です。
自分は悲しみの役を、演じていた役者だと思って下さい。
もうその役は十分演じたから、今度は別の役に変更すると、決めればいいのです。
人間、そんな簡単に変われないと、思うかも知れませんね。
でも、そもそもの問題は、今の自分というものが、生まれもってのものだという、間違った信念がある事です。
本当の自分というのは、生まれて来る前の自分です。
今の自分ではありません。
今、自分だと信じているものは、産まれてからこれまでの間に、世の中からすり込まれた、いろんな価値観の塊なのです。
本当の自分は、その価値観を全部、取り除いた所にあるのです。