資本主義の次に来るもの その2
おぎゃーとこの世に生まれて来た時、私たちは真っ白な状態です。
世界経済の事なんか、何も知りません。
だんだん成長して行く中で、いつも変わらない同じ状況を、当たり前だと受け止めるようになります。
また、大人がずっと続けている事、信じている事を、正しい事だと思うようになります。
そうやって価値観は、形成されて行くのです。
しかし、それが絶対に正しいという理由は、どこにもありません。
それでもその価値観で、物事がうまく進んでいるのであれば、別に構わないのです。
しかし、いろいろ問題が、明らかになって来たのであれば、価値観の修正が必要です。
寒い国で暮らす人たちは、防寒着が当たり前のものでしょう。
でも、温暖化で気温がぐんぐん上がって来たら、防寒着を脱いで、もっと涼しい服装に、なるのではないでしょうか。
自分たちの着る物は、防寒着に決まっていると言い張って、それを着続けるとどうなるかは、考えればわかりますよね。
また、そんな事をする人がいたとしたら、それが愚かな事だ、というのもわかるでしょう。
経済についての価値観も同じです。
世の中は、変わって来ているのです。
人々が貧富の差を、甘んじて受けていた時代は、もう終わったのです。
みんなが求めているのは、自由で平和で平等な、喜びあふれる暮らしなのです。
一部の人だけが冨を集める、資本主義経済というシステムは、望まれていません。
ただ、この経済システムが壊れたら、人類は破滅するというような、権力者たちによる洗脳が、行われています。
それで、みんなは不安を感じているのです。
それは、あいつらは敵だ、悪魔だと煽動して、他の国の人々の事を、悪く思わせるのと同じです。
実情を知らなければ、人々は指導者たちやマスコミの言葉を、鵜呑みにしてしまうでしょう。
しかし今の人々は、みんながそんな事を、鵜呑みにするわけではありません。
世界中の多くの人が、知識や気持ちを共有し、真の平和を求めています。
政府が敵国だと決めつけている国の人々が、自分たちと同じ普通の人間である事を、多くの人が理解しています。
あの国は悪い国だと言われて、鵜呑みにしないだけの、経験と知識があるのなら、経済についても、理解ができるはずです。
もう資本主義経済ではだめだし、これに代わる助け合いを基盤にした、新たな経済システムが必要だと、訴える知識人たちも多くいます。
世の中をきちんと見通せる人たちには、自分たちがどうするべきなのかが、わかっているのです。
資本主義経済が崩壊しても、破滅するのは、冨を集中させていた、権力者たちだけです。
一般の人々は、逆に暮らしが楽になるでしょう。
権力者たちは自分の不安に、関係のない者たちまで、巻き込もうとしているのです。
どんなものにでも値段をつけて、お金を稼がないと生きて行けないと、信じ込ませているのが、今の世の中です。
そうさせたのは、お金によって世の中を、支配して来た権力者たちです。
自分たちが、世の中の実権を握り続けるためには、自分たちに都合のいい論理を、人々に受け入れてもらうしかないからです。
そして、お金をアメやムチの代わりに、用いるのです。
世界の国同士の争いを見れば、その事がわかります。
逆らう国には経済制裁をして、従う国には優遇するのです。
日本政府が地方自治体に対して、核廃棄物を受け入れるなら、多大なる支援をするというのも同じ事です。
普段、ちゃんと支援がなされているのであれば、誰も核廃棄物など、受け入れたいと思うわけがありません。
遥か昔には、お金なんて存在していませんでした。
人々は助け合い、必要な物は自らが、作り出していたのです。
食べる物も、着る物も、住む所も、みんなが助け合って、自分たちで作れば、お金は必要ありません。
材料を作る人たちにしても、同じです。
材料をただで提供すれば、いいのです。
その代わり、衣食住の心配は、する必要がありません。
子育てのお金、病気や怪我の心配、老後の不安、これらの全てがなくなるのです。
税金も払わなくて構いません。
お金のために、嫌な仕事をする事もないのです。
つまり、お金なんて必要がなくなるのです。
人々が幸せに暮らすために、お金は必要ないのです。
お金がなくても、思いやりの心が広がっていれば、幸せに暮らして行けます。
逆に、どんなにお金があったとしても、買える品物がなければ、意味がありません。
病院や介護などの、サービスを受けようとしても、そこの人に思いやりがなければ、どうなるでしょうか。
本当に快適な暮らしに必要なものは、お金ではないのです。