独りぼっちのあなたへ
あなたは一人じゃありません。
独りぼっちに見えても、一人じゃありません。
独りぼっちだと感じていても、本当はそうではありません。
あなたの身体は借り物です。
この世界で、人間として暮らすために、地球から借りた物なのです。
身体は、あなた自身ではありません。
人間としてのあなたは、この世界での仮の姿なのです。
宇宙は意識に満ちています。
宇宙自体が、一つの心だと思って下さい。
あなたは、心の海の中にいるのです。
昔の人が言ったように、自然にも物にも、魂が宿っています。
あなたの身の回りにある物にだって、心があるのです。
もちろん、人間のような心ではありません。
でも、心はあるのです。
心は、見たり触れたりするものではありません。
感じるものです。
そんなの、あるわけないと思ったら、心を感じることはできません。
動物や植物を、ただの食べ物だと考えているうちは、彼らの心を感じません。
でも、相手に愛着を感じていれば、彼らにも心があるとわかります。
見上げた空に、浮かぶ雲。
遠くに、そびえる山。
静かに浜辺に、波を送る海。
みんな、生きているのです。
あなたが彼らの心を感じれば、あなたのことがわかっているよと、彼らも返事をしてくれます。
それは誰かと握手を交わすようなものです。
あなたが手を握れば、あなたの手も相手に握られるのです。
あなたは様々な心に、包まれています。
決して、独りぼっちではありません。
あなたが心の手を差し伸べれば、必ず心の手で握り返されます。
私たちが見たり触れたりできる、物や身体。
これは、世界に満ちている心の一部が、形を持って現れているのです。
そして、あなた自身もそうなのです。
心の海の中には、形を持たないままの心が、たくさんあります。
亡くなった人や、これから生まれて来ようとしている人たちの心。
生まれるかどうか、まだ決めていない人たちの心。
そういう人たちの心は、そこにあってもわかりません。
でも、あなたとつながりがある心たちは、いつもあなたをそばで、見守ってくれています。
その人たちの存在を、感じてみて下さい。
今のあなたには、その人たちに会った記憶は、ないかも知れません。
それでも、あなたを大切に思う人たちの想いは、あなたを包んでくれています。
あなたが気づいてくれなくても、あなたを想い続けてくれています。
何も見返りを求めない、純粋な想いで、見守ってくれているのです。
愛情という言葉で表現するには、あまりにも足らないほどの、優しさと思いやりの心。
そんな心に包まれていると、思い浮かべて下さい。
思い浮かべるというのは、自分勝手な妄想ではありません。
それは、心で感じるということなのです。
すぐには、わからないかも知れません。
でも、たくさんの人に、抱きしめられていると想像して下さい。
そして、その人たちのあなたへの想いを感じて下さい。
胸の中が温かくなって、心が安らげば、それはあなたを想う人たちの、心を感じているのです。
あなたは一人ではありません。
いつだって、あなたは見守られているのです。