暮らす地域を考える
最大瞬間風速が80m/sを超える予想の、強力な台風10号が接近しています。
先の台風8号、9号と同じ進路を取るようで、沖縄や九州の被害が心配されます。
まだ台風シーズンに入ったばかりですから、これから先が思いやられます。
このような強力な台風ができたのは、日本近海までの海水温度が、非常に高いからだそうです。
この夏は日本各地を、40度を超える猛暑が襲いました。
最近、ようやく秋を感じるようになって来ましたが、海にはまだ、猛暑の影響が残っているということなのでしょう。
九州の人たちは、ここのところ、ずっと災害続きで、本当にお気の毒に思います。
しかし、他人事ではなく、日本のどこが同じような災害に、襲われても不思議ではないのです。
梅雨の長雨や、強力な台風が、温暖化の影響であることは、間違いないでしょう。
つまり、この状況は今後も続くということです。
50年に一度、100年に一度と言われるような、大きな災害が、数年に一度に起こるようになって来ています。
下手をすれば、毎年起こるかも知れません。
水害に関しては、海や川の近くに暮らす人は、他の場所への移住を、検討した方がいいかも知れません。
山際に暮らす人は、土砂災害の可能性があります。
危険を感じるようであれば、住む場所を変えた方がいいと思います。
どうして、そこに暮らすのか。
それは、人によって様々な理由があるでしょう。
生まれ育った土地だから。
これが一番多いのでは、ないでしょうか。
他に田舎でしたら、こんな感じでしょうか。
自然が近いから気に入っている。
近所の人たちとの、つながりをなくしたくない。
時間を気にしない暮らしがいい。
都会でしたら、こうでしょうね。
便利がいい。
欲しい物が何でもそろう。
やりたい仕事が、ここにしかない。
人の好みですから、何が良くで、何が悪いということは、言えません。
ただ、自分が暮らす地域が、災害などで住みにくくなったのであれば、考え方を変える必要が、あるのではないかと思うのです。
住み慣れた所を離れて、新しい土地や人々に馴染むのは、何となく気が引けると、思うかも知れません。
それでも、それは新たな環境で、新たな経験、新たな価値観を得られる、チャンスでもあるのです。
安定して暮らしている人には、余計なお世話だということになるでしょう。
でも、暮らしが不安定になった時には、チャレンジ精神で新しい暮らしを、考えてみたらどうかと、私は思うのです。
人間は何のために、生まれて来るのか。
人生とは、何の意味があるのだろうか。
そういう事を真剣に考えた時、ただ安定して生きて行ければ、それでいいとはならないと思います。
人は死ぬまで、成長を続けるのだと理解すると、何事も受け入れられるでしょう。
私は何も、安定した暮らしが悪いと、言っているのではありません。
ただ、何も考えずに、流されて生きるのは、もったいないと思うのです。
見た目は安定した暮らしでも、日々の変化の中で、いろいろ学んでいる方は、何も問題はありません。
こういう方は、突然人生の変更を迫られる時が、あったとしても、それに上手く対処して行けると思います。
しかし、機械のように同じ日々を、何も考える事なく過ごしている人は、突然違う状況に置かれると、パニックになってしまうでしょう。
常にいろいろ考える人であれば、何かが起きても対応できますし、何かが起きることへの、覚悟ができているでしょう。
考えると言っても、ああなったらどうしよう、こうなったら困るというような、ネガティブな考えではありません。
こういう時はこうするぞ、ああなった時にはこれで行こうと、ポジティブに対処を考えるのです。
大事なのは、人生について考えているか、ということです。
自分の生活環境を考えることは、人生を考えることでもあるのです。
その結果、同じ場所で頑張ると言うのであれば、それで構わないと思います。
違う場所で暮らすことにしたのであれば、それもいいと思います。
いずれにしても、自分で考え、自分で決めることです。
こんなはずじゃなかったとか、何で自分が、と後悔せずに済むように、よく考えて決定することが大切です。