生物の進化2
人間は自分を認識しています。
チンパンジーやゴリラなどの類人猿も、自分について考えることが、あるかも知れません。
しかし、人間ほど自分について、いろいろ考えたりはしないでしょう。
自然界で生きるためには、食べ物を見つけることと、身を守ること、交尾相手を見つけることが、何より重要です。
自分について考える、暇はありません。
では、落ち着いた状況にいる時だったら、自分について考えるでしょうか。
恐らく、遊ぶことはするでしょう。
でも、自分とは何ぞやと、首をかしげることはしないと思います。
人間と類人猿は、体の構造が似ています。
また遺伝子情報でも、人間と類人猿は似ていることが、確かめられています。
そのため、人間の祖先は類人猿だったと、考えられています。
しかし、似ていると言っても、人間と類人猿は見た目が全然違います。
見間違えることは、100%ありません。
人間とチンパンジーでは、遺伝子情報の違いが、わずか1%だけという話があります。
しかし、これにはカラクリがあるそうです。
人間とチンパンジーの遺伝子を並べて比べると、一ヶ所だけ違うという場合と、大きな塊で違う場合があるそうです。
また、同じ内容であっても、その遺伝子情報の場所が、全然違う所にある場合もあります。
他にも、文字列の順序が逆である場合とか、同じ遺伝子情報の塊が、片方では一つしかないのに、もう片方では二つ繰り返されている場合などが、あると言います。
このような場合、遺伝子情報の違いの数を、どのように数えればいいのか、わからなくなります。
そこで研究者たちは、この部分をざっくりと切り捨てて、数えられる部分だけを比べたのだそうです。
その結果、人間とチンパンジーの遺伝子の違いは、わずか1%だけという結論になったわけですね。
研究者たちが、切り捨ててしまった遺伝子情報は、人間の場合25%、チンパンジーの場合18%もあるそうです。
実際はそれぐらい、両者の遺伝子には差があるのです。
また、たった一ヶ所の遺伝子の違いで、全然違う見た目になったり、多くの遺伝子が違っていても、見た目が似ていることがあります。
つまり、遺伝子の違いの比率だけでは、本質的な違いを、説明することはできないのです。
いずれにしても、人間とチンパンジーなどの類人猿が、似ているのは間違いないにしても、両者の間には、大きな隔たりがあるわけです。
人間は自分以外のものだけでなく、自分自身をも思考の対象とします。
また、遠い過去や未来に思いを馳せたり、宇宙の果てや死後の世界のことなどにも、興味を向けます。
その好奇心は多くの学問を生み出し、発展した科学によって、人間は他の星の探査までもできるようになりました。
こんなことができる生物は、地球上では人間だけです。
要するに、人間と類人猿とでは、明らかに生命エネルギーが異なるわけです。
進化論的に言えば、類人猿が進化して、人類が誕生したと見るのでしょう。
でも実際は、類人猿が人間になったのではありません。
人間を形成する生命エネルギーが、類人猿の形質を利用して、自らを物質世界に具現化させたのだと、私は考えています。
そのためには、類人猿の生命エネルギーと、人間の生命エネルギーが、リンクする必要があります。
恐らく、ある条件を満たした類人猿だけが、人間の生命エネルギーと、リンクできたのでしょう。
リンクできなかった類人猿は、未だにずっと類人猿のままです。
では、人間の生命エネルギーとリンクする条件とは、どのようなものだったのでしょうか。
それは道具を作ったり、火を利用したり、仲間の死を悲しんだり、といったものかも知れません。
そういう経験を、深く積み上げることで、人間の生命エネルギーに近づいて、やがてはリンクをしたということは、考えられるでしょう。
でも、別の可能性もあります。
それは、異星人による遺伝子操作です。